すべてのおすすめ
駱駝は人手に渡してしまった。
少しの水と、一日分の糧と引き替えに。
だから二人の娘は手をつないで歩いた、
月下の沙漠は、
はろばろと二人の前に広がっていた。

邪恋の娘ども、と囃し立てられ ....
あの光を見るためには
少なく見積もって三昼夜を
眠らずに過ごさねばならない

昼に見れば
赤い眼は赤く
白い冠羽は白く
くっきりと残像を残すのだが
それは光ではなく
単に赤い眼であり ....
禁忌は真っ白にほどけてゆく
きらきらと
あたりいちめんにひかる黄砂
爛れてゆく頬に
焦げ縮れてゆく髪に
明るくかがやくプルトニウムをかざろう

これで終わりなのだから
やり直すこともな ....
海野小十郎さんの佐々宝砂さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
影さやかな月のもと- 佐々宝砂自由詩16*08-4-18
あの鳥は夜を飛ぶ- 佐々宝砂自由詩7*08-3-25
ハ長調で破滅を唄おう- 佐々宝砂自由詩708-2-26

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する