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子どもの頃夢中で集めた
爪楊枝でできた小さな旗
戸棚の奥から急に出てきて
捨てようか一瞬悩んだ
デパートに行く日は隠そうとするから
着いていきたくてだだをこねた
5Fのエレ ....
{引用=ここは 心洗いの『{ルビ洗心屋=せんしんや}』
悩みがあるなら いらっしゃい
空色木目を とんとんとんと ノックして
汚くってすみませんが
....
ぼくに幸せをくれたきみに
どれだけ返すことができるだろう?
きみがそこにいてくれるだけでほんわかで
冬でも春がなってしまうよ
きみが微笑ってる姿は
どんなあったかい景色より幸せで
....
空白のページに
跡をつけたのは私
全体の四分の一にも満たない
まだ短いストーリー
ベストセラーになんかなりっこない
本屋の端の方で埃をかぶっている
ちょっと悲惨なストーリー
....
ねぇ君
過去の出来事で
くよくよ悩むのは止めようよ
今日という日が
すべての人にとって
これからの未来の
最初の日だとしたら
きっと君は
貴重な経験を重ねた分
....
かってなおねがいですが
あんまりとおいと
さみしいので
あんまりちかいと
せわしないので
どうぞそのへんで
うろうろしててください
かってなおねがいですが
ぼくはひ ....
手の中の白が震えて
私の涙腺は崩壊した
白の機械に届いた
メッセージ
「ちゃんとみてるよ」って、ありがと。
(慰め)の気持ちが1ミリもない
(何気ない言葉)が何より ....
追い風が吹いて
帰り道
ポケットに手を入れて
どこに帰ろうか
遠くで
口笛が聞こえる
部屋では
猫が待っている
たぶん
窓際に座って
通りを見下ろして
新緑が
....
何をしても
ぼくの未熟さは消せない
むずかしいね、はずかしいね って言いながら
ぼくたちは日々をくりかえすのです
あのこのことを好きな理由は
いつの間にかなくなっていた
だ ....
流れる風
世の中は晴れ渡り
渡り鳥が舞い降りる
なんだか楽しい
落語は最後に語りを落とす。
何を血迷っているのかKさん。
どんな事をしても
今日の日は過ぎてゆく
体にオイルを差 ....
手にした本の
次章に開く一頁は
思いの他に重い
一枚の紙であった
「見知らぬ作家」の
手にした筆が
開いた頁の余白に描く
自らのあらすじを
誰も知らない
桜と梅が いっしょに咲いた
ばあちゃんが桜を見て
うめざくら
なんていったので
思わずぷっと吹き出した
笑ったあとで悲しくなった
あなたにも
いつか
桜も梅も
スイセンもヒヤシン ....
10日後
私はあなたに会いに行く
ええ、もう決めたの
だって約束したじゃない
10日後
私はあなたに会いに行く
なによ、もうチケットとっちゃったわ
今更言い訳しないで
....
嫌なテスト
辛いマラソン大会
怖い孤独
そんな事を思っていた
僕の青春時代
逃げ場の無い辛さや、
行き場の無い恐怖
....
午前1時の暗闇の中
部屋の窓から
教会が見える
十字架がネオンになっているんだ
あの教会の前の十字路で
「サヨナラ」と言った
子供が学校の帰りに言う
「皆さん ....
{引用=
物語を読むように
音楽を聴くように
写真を撮るように
素描を描くように
きっと、一番大切な時間を
いつも過ごしていたい}
A点がわからない
{引用=
シャッターを押すよ ....
しとどに濡れた
森の中で
目覚めたのは誰
ふんわりシーツで
目覚めたのは誰
朝露光る
草原で
目覚めたのは誰
泣きながら
目をはらして
目覚めたのは誰
おはよう
....
しずけさって つめたいいろ
… ひんやりしたおと
ぽつんとたった まっすぐみた
なんにもない
ゆるやかな こどうだけが
… ひびいてきえて ....
君の、記憶の色をたどり始める
少し暖かくなってきたね、と
それでもふたり半分ずつ
かさなりあって歩いた
はや足のきみに
半歩だけ遅れる、わたし
つないだ手と手
暖 ....
言葉にできない想い、
無限大の思考、
その中から私たちは、
必死で探すんだ。
言葉にしなきゃいけない
そんな想いを。
どうしても言葉に
しなきゃいけないものを。
だから ....
夏がくる
空は高く広がり
雲の白さは辺りの色彩と
反比例し濃く
清々しい風のような恋が
夏に終わるとは
ただ何も考えずに
暑さを過ごし
いつもどおりの
夏が
意 ....
スニーカーオタクで
イヤホンつけたまま
大声で歌う
そんなあんたに
自分の意思
全く曲げなくて
やりすぎて 頑張りすぎて
身体壊す
そんなあんたに
....
ありったけの意地を張った後
ずっどんと穴が開いた
何を埋めよう
何で埋めよう
ひとりの時間で埋めよう
唇を噛んで埋めよう
いつか優しい時間がくるまで
どうでもいいような
純情を
世界にまきちらしといて
それはないだろう
オレたちがいなくても
世界はまわると、知ってはいるけれど
世界がまわると、知ってはいるけれど
....
僕が知りたいのは
CMの後に出される答じゃなくて
消費されていく新曲じゃなくて
僕が知りたいのは 僕が知りたいのは
作りかけてやめた
誰に送る宛てのなかった
....
それは春だったから
わたしは
疑うことを
知らずに
透明な水に
ゆるり、と入って
冷たい水のなか
人魚を探した
水中から
見上げる空は
鱗粉がきらきら光って
わた ....
誰かを信じるには短すぎるくらいの残された時を
新しい季節へ見送る わたしを 新しい季節を迎える あなたは
ありがとう を足りないくらいに
いいえ それは わたしの感じているだけ ....
いつもより少し
上を向いて歩いたらば
いつもなら見えない
遠くの空が見えた
いつもより少し
胸をそらして歩いたらば
いつもは気が付かない
人の笑顔に気が付いた
いつもの道
い ....
見上げる空
この空の本当の色なんて知らない
・・・こんなに高かったっけ?
・・・いつから手が届かなくなった?
いつから・・・君はイナクナッタ?
昔は自由に飛べたのに・ ....
あの時見た花火のように
一瞬で上って
一瞬で散った
でもその一瞬が
まだ僕の心に焼きついている
微かに残る花の香りと燃えカスを
胸の奥の押し込んで空を見た
終わったという ....
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