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赤い羽根募金の横に
血だらけの赤い鳥が突っ立ってた

ひきつった笑顔で

それを見て僕は泣いた

でも、あいつは笑ってた
 
 
出逢ったら食べてしまう
だから僕は孤独を叫ぶ
 
 
まばたきをしても夜
何時だってそう
針葉樹森の道の上
 
光のなかで見た君を
ずっと忘れない
きらきら生きていた
 ....
つまり
どうだっていいんだってことを確認するだけの思考回路
わたしはもういいかげん
大人になってしまったので
バカらしいことばかり増えて
「そんなのどうだっていいんだよ」
って言うためだけ ....
こどもたちが
口を真っ赤にしながら
園庭であそんでいる
誰かをつかまえ
気に食わなければ噛みつくために


こどもたちは
細い睫毛にひとつずつ
金銀の王冠をつけており
その毛並みは ....
フィチカ、雨の国。

春には雨の花が咲き
夏にはきらめく雨がふる
秋には雨も紅葉し
冬には白い雨がふる

   (誰か)が「冷たかろう」と言い
   (誰か)が「寂しかろう」と言う
 ....
最初はマジで嫌だった
スタッフのひと替えてもらいたかったけど
お気に入りのお店だったし
いつものひと不幸があって急に休んだらしいし
どうにでもなれって心境だった

助手のひとがわたしの好み ....
自慢話うまいひとって羨ましいな
自分のこと話したくても
つい口ごもったりして

自信が無いだけなのかな

たとえばカラオケに行っても
わたしの番になると
他のひと達世間話なんかはじめた ....
崩れた崖にしか
射せない陽射しがある

とがった石くれが こぼれ
風に拾われた 影を埋めた

朝焼けを浴びて 土の奥が泡立つ
浮かばなかった あの想いが

花のように上を向いて
踏 ....
めまいがするほどに単純な設問の数々
「はい」か「いいえ」のいずれかで答えよと記されていた
簡単な筆記試験だからと
人事部のひとはわたしを残し出て行った
小一時間もあれば出来るよね
何だかなあ ....
雨という予報で
雨合羽を着込んでの
葉取りの作業と
覚悟は決めていたのだが

袖口をカバーしたつもりでも
やがてしみこんでくる雨水
顔に落ちる雫に
少しづつ体温が冷える

まだ こ ....
マシュはとなり町の病院で死んだ
マシュが愛した
マシュの本屋では死ななかった


マシュは本屋だった
この町一軒の本屋だった
マシュの店は正方形
そこにふるびた黄色い本
この ....
ここはどこかとおもう
そしてすぐに
ここは大地だとおもった
風がふいて
雨がふって
鳥がないて
いきて
いる



奏でる というようなものではない
どこからともなく湧 ....
 
見上げる空に
星は無い
町の空は
寂しさを忘れる為に
いつまでも いつまでも
見える範囲を
照らし続ける

照り続ける事が優しさで
見えなくなると
その優しさも届かなくなる
 ....
凍えてしまえば
つもるものに
かけられる冷気にも
なれてしまって

記憶をなくしていくことだけが
自分へのやさしさ

ぬくもりにさえ 気を許さなければ
白い唇のまま 冬に 終えたのに ....
みずたまな くりりん まんまるね ふるるん はじけてみたのは
わたしの中の あなただった
どこへもゆける ぷりずむの 軌跡 のこして
十分ほど歩くと海がある

そこに行くまでに魚屋がある

食べられるための魚が置いてある

あなたはきっと

今でも

魚の目を見れず

逸らして自転車を軽やかに(でも重々しく) ....
うすずみ色の空はひくく 
ピアノ線を地におろし 
哀しみという歌をかなでる 
さえずる鳥さえもいない 

こんな午後は 
暴かれてしまうことをおそれて 
いくどもたしかめた肌の  ....
詩集をね、つくるんだ
みんなに渡せるからね
少し黄色い紙ならね
目もちかちかしない
はずさ
知って欲しいからね
僕のことを
これから伸びてゆく詩人だからって
今知ってほしいのは
僕が ....
どうして兄弟でもない男の人と
いっしょに暮らさなければならないのか

結婚前に、たずねた

そういう決まりになっているんだ
と 彼氏は言った

あんまりあっさりと言うので
笑ってしま ....
二匹の鮭が
内蔵を捨てられ
切れ端をからませていた
私の手はまだ薄いが
母の手は血にまみれている


頸骨ははさみでぶち切り
卵と白子は引きずり出した
その度にあがる、歓声
嬉 ....
オレンジ色のゾウさんに蹴りを入れるのはよせ

 涙を忘れてしまっても

 哀しみを知らなくても

 過ぎ去った日々にいつか心こわれたとしても


 いきるために必要なのは 
  た ....
ずっと 遠く輝いてる 星は
もう ずうっと前に 輝いて

今 私がみてるものは 過去
光 とどいているのは 願い

いつまでも まにあわなくて
いつまでも まっていられる

ずっと  ....
冷蔵庫には蟹がある
九本足の蟹がある




あたしは今夜見ないふり
首の赤味を押さえます




もしか
あなたが欲しいのが
甲羅の色のランプなら
あたしは ....
ランドマークタワーの5階から見渡す
みなとみらいの夜景

観覧車の時計が8時を告げる

心臓の鼓動で時を刻む
電気の秒針のまにまに隠れたゴンドラで
想いを重ねる恋人達

{ルビ巨 ....
ましろさんの自由詩おすすめリスト(114)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
赤い羽根- 青木龍一 ...自由詩3*08-1-14
オオカミの唄- からくり自由詩5*08-1-14
つまり- チアーヌ自由詩807-12-18
うすいスープ- フユナ自由詩22*07-12-12
フィチカ- ルナク自由詩44*07-12-2
わたしたちの空- 恋月 ぴ ...自由詩22*07-11-20
ひより- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-11-13
絵描き- 砂木自由詩11*07-11-9
詩を書くことは好きですか- 恋月 ぴ ...自由詩33+*07-11-9
捨てられないもの- 砂木自由詩7*07-10-21
マシュの葬式- フユナ自由詩807-10-3
にじのみさきにて- さち自由詩18*07-5-7
星に- 川口 掌自由詩14*07-3-1
白い林檎の歌_返歌(芙雨様へ)- 砂木自由詩14*07-2-27
わたしの中の_あなたへ- ひより自由詩15*07-2-18
花は摘むもの- フユナ自由詩807-1-14
冬の雨- 落合朱美自由詩29*06-12-28
詩集を作るアイデア- イダヅカ ...自由詩16*06-12-14
救い- 砂木自由詩26*06-9-30
「儀式」によせて- フユナ自由詩13*05-10-23
おなかすいたぞ- なごまる自由詩5*05-9-5
花の星- 砂木自由詩14*04-11-18
蟹を食べる- フユナ自由詩18*04-6-15
2002_6/1_8:00pm_@Yokohama- 服部 剛自由詩3*04-2-1

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