あなたはいま、幸せですか?

君の単純な問いかけに
イエスともノーとも言えなかった僕は
不断桜の幹に身体をあずけ
枝先の小さな葉を気にしていた

こいつも光合成してるんだなあ
陽ざ ....
真っ黒いその人の手のフラスコから零れる得体の知れないものを
毒であってものみこみたい
唄うように喉の奥をひらいて受け入れたい
凶暴な意味に焼き殺されたい


美しくなりたい美しくなりたくな ....
自宅から追い出されるようにして、予備校の自習室に行く。
テキストとノートを開いて、ノートにテキストを重ねて隠した部分に漫画みたいな目を描く。
いっぱい描く。
目が、というより目を描いてる自分が気 ....
春、という実感もないまま
海を泳ぐ
わずかに持ちあがった
二の腕から滴る光に
戸惑う
掻き寄せるものは
どれも曖昧な痛みばかりで

だいじょうぶ、と
支える声は
生え変わったばかり ....
誘ったわけじゃないけど
そうなったらいいなって思ってた
そう思っていたらそうなった
それだけで満足だったので
それ以上のことはなにも
いらなかったのに
あなたは
いろいろなものをくれよう ....
きみが少し元気なときに
庭に植えた白梅に
真珠の粒がころころと
それは春の序章とも言える

きみが好きだった春の 前髪が見えて
それはきみの季節とも言えるが
メディアから塗りつけられる春 ....
先日、とある催しで、夏野雨さんという方のリーディングを聞く機会があった。

普段ネット上のテキストでしかお会いしたことのない人が、実際にしゃべったり、うごいたり、はにかんだりしている様を見るのは、 ....
いくつもの読点で、あなたを区切って
体内へと運ぶ


元のカタチを、思いだすこともできないくらいに
細切れに、咀嚼していく
小指の爪から、過日の砂が落ちて
潮の匂いがした


 ....
リセットと書かれたインターフォンを押す顔も知らない恋人の笑み



はじまってしまう毎朝第一話今日も繰り返しましょう昨日



着実に春は予感を追い越して気づけば葉桜ばかりの恋 ....
分かる範囲に囲まれて
安心の輪郭重ねて
もういいかなって思うんだ

人生を旅にたとえた人がいたね
豪雨の中ホームから降りて
道なりに進んだ大使館
絵を描いて
ちっちゃい駅作って
絵の ....
幾度かの春を迎えてみたもののリセットした振りまだ知らん振り


あの晴れた日の出来事が第一話なら明日の朝は何話目かしら


手を引かれ新たなホームへたどり着くそれすら何度も忘れぬように
 ....
 さようなら  将来に死に装束を着せたすべての心臓たちよ



 他人から見れば大したこともなく第一話ばかり毎週流す



 分岐点で失敗→リセット…そういえばセーブした場所なんて ....
砂浜のない水たまりがさみしくて砂時計から補充した陸



さようなら ― もとは接続詞なのだから ― 悲しむ理由はどこにもない



「リコーダーを縦笛とよぶ日 ....
遠ざかる夏の約束今さらに水たまりに咲く蓮の鳴き声




失ったものなどひとつもないような ちいさな津波のあとのリセット




くちづけで透明なピリオドを打つ始まらないままの第一 ....
重なった指、ブラインドから漏れた光、第一話、春、終わりの始まり、


さようならカシオのG−SHOCKカシオ以外のG−SHOCK君以外の僕


着席のベルは空襲警報みたい、みんな笑って ....
春の風笛が鳴ったら合図です羽根を使ってダッシュしなさい

さようならちょーく・いす・つくえ・らくがき・あのひとのせき・あのひとのかげ

リセットボタンをガチャガチャ押しても散りゆく花片はもう戻 ....
ハチクロの廉価版が最終巻になり、コンビニに並んでいた。右手の腱を切ったはぐがリハビリをはじめた後、森田がはぐに告白するところまでを読んで、また泣いた。一昨年も同じところで泣いた。今は泣く必要のないはず .... 今はもうママと呼ばれているのかな 青い時間を過ごした君も


寄り添って居るつもりだったあの頃の思い出が今俺に寄り添う


あの頃は早く大人になりたいと言っていたよね俺もお前も

 ....
一万年と二千年前からは愛していないけれど
「真夜中のカーボーイ」になって
マッハ10で君をルパンしにいけたら
大変なものを奪いに行けたら
海老で釣った鯛で
気を引く必要もないのかも知れない
 ....
おばあちゃんは83回目の誕生日だった

小さくて肩がしぼんでみえた

年の数だけ抱きしめたなら

笑って消え去りそうだった

琥珀みたいにさらさらと




83分の ....
梅のにおいだ



がらんとした空洞のせかいに
手をひたす
わたしがさわれて
感じられるものを
おもいきり吸い込むために


あざといまなざしに 
淋しくかかげた
いたみの芽 ....
泣いた日
左手が動かなくなった日
ボケットに突っ込んだ手を
先生に注意され
からかわれた手と
庇われたことが恥ずかしくて
泣かされた日

泣かされた日
いつも庇ってくれてた友達が触っ ....
一枚の写真のなかで私
笑っていた
卸したての制服は似合っていないし
表情もなんだかぎこちない

引越しの準備とかで慌しい最中
久しぶりに開いてみた
アルバム
こっちへ出てくるときに母が ....
雨のリズム
秒針の鼓動
一定に停まる気配もなく
ただ無機質に

「只今、午後4時39分になりました」
電子音が遠くから聞こえる
見えるはずの海のむこうは見えない
もやがかかって曖昧に直 ....
つまらないことなんてやめよう
絶望するのにも飽きたから
夕暮れ眺めて涙を流そう


花びらつまんで 好きだとか言うより
僕は君に触れてみたいと思った


潮風が持ち上げた君のスカート ....
さみしかったんだ
ほとんど狼みたいに毛羽立った孤独を
ずっと人の死角にかくして



宇宙に旅立ったアホウドリの飛行士の話。
最近、ようやくこの星に戻ってきた彼の話によると、
宇宙の中 ....
きみのもと 光届ける 配達夫 エッチラオッチラ 銀河を超えて


約束の 証にあずかり 君の名を 帰ってこいよ Astronaut


Universe ぼくのpieceが 散らばりて ぼ ....
オートバイは嫌い

あなたを
どこかに
連れて行っちゃうから

最速のスピードで
あなたを連れ出す

お願い
事故らないでね

2人乗りも
楽しいけど

オートバイは嫌い

あなたの関心を
引きつける ....
好きの定義はわからないけど

目を赤くさせながら

メールのやり取りをしている

セックスがゴールなら

そうではないと教えるだろう

月はまるいというけれど

ちがう光のかた ....
君とキスばかりしていたら
窓からはいるそよ風が
いちごの甘い匂いになって
君の舌も綿菓子みたいに
しゅるしゅると溶けていって
つないだ左手が
初めて温度を知った気がした
やわいき ....
春日さんのおすすめリスト(111)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
leaf-Rain- Rin K自由詩24*08-3-30
無知蒙昧- 因子自由詩5*08-3-27
私より偉い- 因子散文(批評 ...3*08-3-26
春のクロール- 佐野権太自由詩22*08-3-26
ごめんね- チアーヌ自由詩208-3-26
さくら_さよら_さら_さら- たちばな ...自由詩37*08-3-24
夏野雨論_〜撃ち抜くのは、つよいことばなんかじゃないよ〜_- umineko散文(批評 ...12*08-3-23
カニバリズム- 望月 ゆ ...自由詩43*08-3-22
【短歌祭参加作品】第一話たましいリセット水たまり新しい笛さよ ...- 本木はじ ...短歌1208-3-21
中断- 佐々木妖 ...自由詩11*08-3-20
【短歌祭参加作品】結局なんら変わらない日々- 容子短歌408-3-20
【短歌祭参加作品】メジャリカ・マジョルカ- ピッピ短歌1908-3-19
【短歌祭参加作品】グッド・バイ- 簑田伶子短歌24*08-3-18
【短歌祭参加作品】かげろふの、むこう- 望月 ゆ ...短歌22*08-3-18
【短歌祭参加作品】肺病み- しろいろ短歌14*08-3-17
【短歌祭参加作品】弥生、なごりは一瞬宝石の光るような- 唐草フウ短歌11*08-3-16
ハチクロを読んで泣いた理由- イダヅカ ...散文(批評 ...208-3-15
足跡。_立ち止まる- poorguy短歌3*08-3-13
me,_chain_her,_chain- 虹村 凌自由詩3*08-3-12
83ばあちゃん- あすくれ ...自由詩5*08-3-11
わたしは春にうまれた- アオゾラ ...自由詩12*08-3-11
二色- 佐々木妖 ...自由詩33*08-3-11
引っ越すひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*08-3-10
別れの手前_止まない音- 緋月 衣 ...自由詩9*08-3-10
海岸通り- アヅサ自由詩4*08-3-9
プール- チグトセ自由詩14*08-3-8
流星群- 餅月兎短歌9+*08-3-5
オートバイは嫌い- 風音携帯写真+ ...4*08-3-5
大人げない- 吉岡ペペ ...自由詩508-3-4
早春- アヅサ自由詩8*08-3-2

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