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きみが少し元気なときに
庭に植えた白梅に
真珠の粒がころころと
それは春の序章とも言える

きみが好きだった春の 前髪が見えて
それはきみの季節とも言えるが
メディアから塗りつけられる春 ....
「ねえ、良いだろ?」

何が良いんだかと思いつつ
とりあえず
あなたの左腕にしがみついてみる

押し付けた胸のふくらみに気づいたらしく
慌てふためく様子が可笑しくて

かまととだとか ....
また後で携帯にメールでも入れるから

あなたの去った
バスルーム
鏡に映るのは恋に疲れたひとりのおんな
乱れきった髪が物語る
しがみつこうとしてしがみきれなかったものへの思い

シャワ ....
あなたの痛み
あなたの毒を
あなたから

激しく
受け止める

あなたの闇がわたしを
循環する

心から発し
心で着し
すべてが黒になったなら

時間をかけて
一滴一滴
 ....
生まれ変わったら
あなたの家のそばの
電柱の脇
段ボール箱に捨てられた
白い雪のような猫になるの
あなたはすこし困ったような顔で
にゃあとなくあたしを拾い上げるわ

赤いプレゼント箱は ....
あたしの大好きな雪がふってきて

あたしの大好きなあなたは、ここにも居ない


雪とあなたと白い街

雪とあたしと白い歌

歌ってた

あなた

聴いてた

あたし

 ....
好かれようとしてなんか悪いか?

頭使って、なんか悪い?

自分殺してなんか悪いか?

死んで、生きてて

あんたになんかしましたか?

欲しいもの

手に入れるため

な ....
虫のいどころでも悪いのか
いつまでも押し黙ったままで
あなたはテレビの画面を眺めるでもなく
そっと箸を置く

テレビのなかには
つまらないギャグに笑い転げる顔があり
テレビのそとには
 ....
もえる火の中でインクの文字が黒く浮きでたと思うや、寸時ののち、
ひときわ赤くかがやいた。一瞬、炎がわたしの心臓を、わしづかみ
にしようと触手をのばしたけれど、ここまでは届かなくて、わずか
に頬の ....
ルーズな踝はいつのまにか姿を消し
タイトな紺色が街を闊歩する

こんな横並びを欲する時代だからこそ
曖昧なままでは許されないと言わんばかりに
膝上近くまで引き上げられた紺色に感じる息苦しさと ....
雨上がりの朝は
木々の葉の上で
雲が作った宝石が
きらきら
きらきらと
輝いている

空の上には
雲が忘れていった
たくさんの子供達が
朝日を浴びて
七色に輝いている

その ....
一円の雪が降った朝
十円のゴミを収集する車が
難しい顔をして通り過ぎる
百二十円のココアを
二千九百円の手袋で包み
三円分のリップクリームを塗った唇に持っていきながら
それを見つめていた
 ....
間遠に灯るガス燈の火を
ひとつひとつ落としながら
どこまでも
迷い道をたどってきました

鳩色の街に
静かに降り積もる粉雪
きしきしと
水晶が発振する音が聞こえます

いつの日にか ....
突発的に酔っ払いに暴かれた本当の顔は、暗闇でよく見えなかっただろう

川の流れを硬くなに守る、天気には左右されない

逃した魚は無色透明

水槽の光でコロコロ変わる

一回逃すとなかな ....
あっというま


目を閉じて

ひとつ息を吸って

ひとつ数えて

一回手を叩いたら


現実が消える

感情を殺せる



パチン。


今日に邁進

 ....
バスにもたれて揺られていると
なつかしいひとが乗り込んできて
私のすぐ後ろの席に座っている

バスにもたれて揺られていると
いつのまにか、どの乗客たちも
花びらになって ....
わたしのあげた小さな声を
今か今かと待ちかねていたかのように
彼はわたしの身体からそそくさと出て行った

愛し合う余韻に浸ることもなく
そして満ちはじめようとした潮の流れが
素っ気なく沖合 ....
薬指、首筋、恋人ってことば

みんな印をつけたがる

指輪も、爪跡も、言葉も風化してなくなってくのに

いまだけ

今日だけ

布団でだけ

それでもいいから印をつける

 ....
言葉が言葉じゃなくなるくらい

言葉が言葉としてみえなくなるくらい

言葉が意味を失うくらい


ただ甘く、イヤラシイ本当の言葉を繰り返して

つたえてつたえて

知らん振りで裾 ....
雪が降っている
ゆっくりと
確実に
地面に
森に
山に
田畑に
人に
犬に
家々に
音も静かに
きちんと降りてくる



そんな様を見ている

景色が
無音の白にな ....
セックスか言葉

セックスか記憶

セックスできない、わたし。


セックスから生まれる言葉

セックスから生まれる忘却


知れない、かもしれない

しりたくない、かも知 ....
うつ、という言葉が好きではありません

その言葉で
ああ、自分は、そううつというヤツなのだ、
と思えば
すこし、居場所をあたえられたような気にもなりますが
なんだか、その言葉ひとつで
自 ....
無駄にしたじかんを

かってすぎる回転を

あたまにしまって

きょうも生きてる


心配そうな男の顔

傷ついた、女の顔


わからない


仕舞ってしまって

 ....
こわしてあたしを

あなたの言葉で

こわせる?あたしを

あなたの視線で

こわして

こわれて

ああ

まただ

こわれてくれてる

あなたがた

幸せだ ....
なにかゆって

なにかゆって

なんでもいいから

なにかゆって


あなたの言葉はわたしのお水

あなたの視線はわたしの光

なんかゆって

なにも考えないで

な ....
多摩川に架かる鉄橋を渡りきる頃
メールの着信を知らせる携帯の光が走る
両親も恋人と認める彼からのメール
簡潔な朝の挨拶に優しさ溢れる短いことば

先輩は幸せ過ぎるから

傍から見ると憂鬱 ....
言葉のひとつ
近づいてきたら  追いやって
離れそうになれば 手繰り寄せている
縁側でする遊びのようで 意味なんてないのだけれど

笑顔の会話を 遠くにききながら
追い払われたひとの行方を ....
プラットホーム
薄青く透けた空白へ
真っ直ぐに冴え立つ
色の無い脊椎の林の
プラットホーム


始まる
冬の朝の微細な輪郭線は
薄荷のことなど忘れた振りをしよ ....
何をどこに忘れたのですか?
駅の係員は開いた記録簿に目を落とし尋ねた

普段から乗りなれた通勤電車
それなのに今夜は何かが確かに違っていた
勧められるまま飲んでしまった新年会
赤ら顔の同僚 ....
おめでとうサンドイッチマン
おめでとうコブクロ
おめでとう白組
おめでとう 
きっと 
ことしの 
あた し
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