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じょうずに結えない髪の、かきわけたその奥に、
海が広がっている
黒い底は伸びて、光を吸いこんでいる
あなたがその闇へと、手をのばしては
救おうとする影を
あてずっぽうに踏んで、遊ぶ


 ....
{引用=からだのすべてを耳にしてしまいたい、いっそ}




糸電話から伝わった振動が、
あのひとの声だったと気づいたときには、もう
音もなく、底はふるえない
わたしを塞いでいく夜にも ....
正気を失いながら、それでも
わたしたちは、生まれてしまうのだろう
何度も、何度も、
そしてほんとうは
一度だって、死んだことはなかったのだと
臨終のそのときに、知るのだろう



  ....
由志キョウスケさんの望月 ゆきさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
巡礼の、風景- 望月 ゆ ...自由詩13*08-2-29
朝の、底- 望月 ゆ ...自由詩31*08-2-20
さしすせそ、- 望月 ゆ ...自由詩37*08-2-16

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