すべてのおすすめ
私は「プラス思考」を信じない
それはマイナスの気分を認めないこと
認めなければ
後で皺寄せがくる
求めたプラスの分だけ
水面下でマイナスが肥大する
「マイナスイオン」が身体にいいのは
....
鎖をみかけたので
ちょっと公園にいったんです
ぶらんこの鎖なんじゃあないかとにらみまして。
ちょっと小さすぎましたが
鎖をみかけたので
カトウ輪店にいったんです
自転車のチェーンになる ....
何故か好きになる。
愛してると言いたくなる。
抱きしめたくなる。
すれ違いばかり繰り返して。
僕らはまた出会うのだろう。
星を見上げるのは
夜とは限らない
僕が
居なくて
....
…正論だ。何もかも。
何処を切っても変わらない一本の線。
…!!…いや、まだだ。
まだ俺は、単一な、“はさみ”という物体しか持たない。
***
全 ....
深爪しちゃった
爪がないので痛くて
力が入れられない
これじゃあ何もできやしない
何かを作ることも
何かを掴むことも
目の前をあなたが通り過ぎる
掴めない手が空を泳ぐ
深爪 ....
今日のことを紡いでもいみはないし
先刻のことを騒いだらかどがたつよ
来年はきっと良いことがおこるって
去年もおなじ嘘をしんじていたんだ
昨日のことを探しだすのはつかれた
時間とともに全てきえ ....
死に絶えた 月
沈まない ゆめ
くるむ 波
残像は まぶしい木漏れ日
ゆずる まほろば
流れ 触れる 紡ぎ
背中 を見せる 扇
かえり ゆれる さだめ
海 が ....
無罪放免まであと二十六ヶ月かと指を折って
なにやらしれぬなまぬるい監獄暮しの
ご同様のひとびとにまぎれこんで日がすぎて
それでも親子六人がいわうお正月の初物
にぎやかに酒をのんだり餅をくっ ....
僕は駅前のコーヒー屋で
君の帰りを待つ
僕と君は
休みがちがうから
君が仕事から
帰ってくるのを
このコーヒー屋で待つ
君も僕がいるのを
知っていたから ....
人は
星と月に導かれて歩いていくこともある
一筋の光もない闇夜を
たいまつも無しで
歩かなくちゃいけないこともあるぜ
俺も
「罪びと」と「聖者」の顔を持つ
誰も
「罪びと」と「 ....
今日の夜空は
都会のわりには
星が綺麗だよ
あなたの古里は
もっと星が綺麗だろう
人が死なない日なんてなくて
人が生まれない日なんてなくて
また星が消えれば
....
夜中も二時になった
眺めるものがなくなった
冷蔵庫の前に座り込んで
あの音を聞くと
ざわざわする
腰の辺りに
コンセントがないか
確かめる
あるのかもしれない
遠くへ行こうとする ....
わたし、どこやらに極楽があるとおもう
春の山道で
垂れ下がって咲いている藤の花と
それを咲かせている木が
じぶんの花も
たっぷりと咲かせているのを見ると
山藤はがむしゃらに這いのぼ ....