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片足を曳いて
空を登る
これは頂上から下げる予定の頭
導く、斜陽は赤く、大きく
目を伏せる、花は白く、不気味に
大きく
わたしを
きみを
祝福して
大きく散るだろう花の学術名を手探っ ....
排他的な女の子は空を所持している。
その底のほうには、白くてきれいな宇宙船や、手垢できたない算数の教科書、軍隊の格好をしたキューピー人形や、プラスチックのマニキュアの瓶が、ざくざくとはめ ....

ポストには請求書ばかりが届き
携帯電話の受信フォルダは
迷惑メールでいっぱいだ
履歴書を書けば誤字脱字ばかりで
修整液はとうに使い切ってしまったし

紙屑ばかりあふれる部屋で
どう ....
 五歳のときに見た夢がいまだに忘れられない。
 私はうす暗い階段をひとりでのぼっていた。それは石畳で、幅は人ひとり通るのがやっと、天井もすぐ頭上に迫っている。そして何段かごとに規則正しく踊り場が設け ....


最近
妻が出来た
嫁を娶ったのではない
わたしは女であるから

正確にいえば
嫁の方から勝手に来たんである

或る夜のことだった
四百円を手にちゃらちゃらさせながら
 ....
処女性は半減してゆく、
いちどの行為で半分に、
いまいちどの行為でさらに半分に、
しかしけしてなくなることはないのだ。

雨音を聴きながら少女は肉に舌を這わせる。
それは反応しない。

 ....
帰宅したら
水槽の中で人魚が
ぷかりと煙草を
吸っていた

煙草は健康に良くないよ
と声をかければ
貴方だって煙草を吸ってるじゃないの
と返して水槽の中に潜る

風呂を沸かす
ゆ ....
鈴木さんの自由詩おすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
投身- 伊月りさ自由詩28*08-9-20
そしてシグナルタワー、女子- しもつき ...自由詩5508-7-22
花と戸棚と着信音- 吉田ぐん ...自由詩1808-7-19
- fomalhaut自由詩208-2-17
妻の話- 吉田ぐん ...自由詩2706-10-6
赤のために- 佐々宝砂自由詩606-6-21
ピラニアを飼う- 煙と工場自由詩305-1-2

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