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流れる水になりたいと
淡く願ってしまうなぁ
どこまでもどこまでも
流れつづけていられるなんて
なんて幸せなんだろう
だれとも争わなくていい
だれの目を気にすることもな ....
べつにたにんには話すわけではないが
夢がないとひとは
生きられないのは知っている
べつにたにんに話してもいいとも想う
たにんにはほとんど意味などないことも
知ったうえでだ
....
転がってる
空き缶を拾う
近くのゴミ箱を探す
そんなものはない
一面田んぼの砂利道に
人影ひとつない道をゆく
あふれる想いも夢もない
汗かきながら
ただ歩くだけ
....
私は、軽っぽいわけじゃない
私は、ただ軽いのだ
あまり考えないから
なにひとつ考えないから
耳鳴りが止まらずに
深夜、眠れないときも
曇天つづきみたいな
未来への不安の ....
ボクのほうはと言えば
「許す」ことの意味もわからず
夜のこの街で「むかし」を追いつづけている
だから忘れそうなくらいむかしの
からだ中に鳴り響いた
青い瞳のロッククイー ....
1
深い森の奥で
いまあのひとは旅立とうとしている
黄金の光を身に纏い
短い一生を駆け抜けて
いまあのひとは旅立とうとしている
低い空に在る
赤い大きな月が
あのひとの ....
ちいさな漁港に眠っている
勇壮な漁船をみるのが好きだ
沖合を
綺麗な流線型の中型船が
波を裂きながら南へ進んでゆくのがみえる
本州から四国への近さを
想い ....
もう、
めんどくさいから云っちゃうけど
あたし、
涙に、刺さる詩が書きたい。
たとえばあるひとの詩は
そのタイトルからして
読もうと想わせてくれるし
....
てのひらを
眺めていても悲しみは
届かないから、詩を書くのです
あの夜に
流した涙のゆくえなど
誰も知らない、詩を書くのです
その涙
もしも世界に救われて
さ ....
夢のような
数の
物語や詩篇や言の葉が
過去
紡がれて来たのは知っている
それだから
私なんかが
口にすべきなにものもないのでは
とも
想いながら
詩を
書いて ....
泣き出してしまいそう
痛いほど好きだから
言葉の意味だけを
飽きもせずに考えて
体からこの心
取り出してしまったら
なんにも要らないと
夢のかたちを確かめる
....
洗い流しても洗い流しても
消えてくれないソイツらが
擦っても擦っても
剥がれ落ちてくれないソイツらが
いつまで経っても
俺を眠らせてくれない
ソレは
体の周りの空気の ....
この忌々しい
憎しみに満ちた
いつも苛立っている
人生を棄てたい夜もある。
そっと、だ。
人も、仔猫も、眠るコタツで
ここからはじまる春の風に寂しさが
青ざめていくのだと ....