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降り散る花びらに
かさなる喪失の想い
追われるように生きて
空がみえない

降りそそぐ光に
かさなる明日への想い
叫びをこらえるように生きて
今日がみえない

そして
かけがいの ....
陽炎のなかでゆらぐ
私を呼ぶ声がする
ふりむくと
呼んでいる私がいる

陽が奈落へ落ち
街が色彩をなくしてゆく
すべてが風のながれのなかに消えようとする
きっと思い出されることのない風 ....
窓から降りそそぐ光に
神の手をまねて
祈りを添える
風が始まりのように吹いてくる
命の悲鳴を聞くまえに
私たちは
ドアを開けて
地平線へと向かうのだ。
ねぇ
あの人は眠ったのかしら
身の丈ほどの花にかこまれて
私は帰るところに迷う
私の頭の倍ほどもある
菊科に似た花に息苦しさをおぼえながら
それでも
どこへいけばいいのか
わたしは進む ....
過ぎ去った日が
空に帰る
桃色の囁きが枝にゆれる
泳ぐ手が雲の向こうに消えて
祈るように風が舞う
誰かの嗚咽がピアノソロのように聞こえる
確かな足取りで
その塀の向こうを通り過ぎていった ....
地に根をはって生きる
ということはない
アスファルトの厚みほどの
喪失がある

それでも
浮遊する心を抱いて
在り続けようとする意志に
命の根を見る

私達は
花のように
咲く ....
そばに
空を映す
手鏡の面

扉のない部屋の中で
人知れず
鳥になる

面の中を
千年の時の重みに耐える私が
飛び去って行く

誰もいない部屋の中で
温かな記憶が
私を探し ....
光が背後から打つ
日が終わろうとしているのだ。

空は私たちの絶叫で赤く染まる
寂寥として風がゆくなか
君の微笑みだけが
春を告げるようだ。
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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果てしない旅- Etuj ...自由詩208-3-22
- Etuj ...自由詩308-3-18
明日へ- Etuj ...自由詩508-3-12
花のように- Etuj ...自由詩208-3-9
日曜日の午後- Etuj ...自由詩408-3-9
二月- Etuj ...自由詩208-2-21

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