すべてのおすすめ
ただ、咲いているだけ
でも
咲くことに意味がある
「名も知らない花」
咲いて、散って
はい、おしまい
儚いからこそ美しい
指令塔が送ってきた電波を
アンテナで受信して
単純作業の繰り返し
それが、僕のお仕事
思考は紙くずと一緒にゴミ箱へ捨てた
はい、僕、99号
その前には98号がいて
後には ....
空白のページに
跡をつけたのは私
全体の四分の一にも満たない
まだ短いストーリー
ベストセラーになんかなりっこない
本屋の端の方で埃をかぶっている
ちょっと悲惨なストーリー
....
まだ小さな子供だった
覚えてるよ、小さな手
春は桜
夏は蝉の鳴き声
秋は紅葉
冬は粉雪
この道を365回通る頃には
私の身体も大きくなった
君の一年は私の5年
....
手の中の白が震えて
私の涙腺は崩壊した
白の機械に届いた
メッセージ
「ちゃんとみてるよ」って、ありがと。
(慰め)の気持ちが1ミリもない
(何気ない言葉)が何より ....
世界は現実味がなくて
絵葉書を見てるみたい。遠い。
この窓を開けて
風を部屋に送り込めば
少し生きてること
実感できるけど
ねぇ、なんだか
とうめいにんげん、になった気分
....
なまえ、ください。
道路の上に横たわる、かぞく
駆け寄った。悲しくて、悲しくて。
もう、しんでいるのでしょう?
あぁ、どうかこれ以上
ひかないで、踏まないで
魂は、 ....
恵まれてないからだとか
体調がよくないからだとか
全部、きれいごと。
私が病む理由なんて簡単
必要とされず
自分が他人より劣って見えたとき
部屋の隅で
膝を抱 ....
思い出してくれるでしょうか?
別れの時
出会いの時
涙に笑顔
見えていた、未来
私自身は薄汚れていて
それでも寄せ集めれば綺麗になる
....
年を重ねれば
味覚も変わる
『美味しい』と
感じるのは
私の中の
時間がながれた証拠
ゆきよ、つもれ
自分で自分を
追い込んでる
そんな気がした
雪の降った、日
さよならを、待ってるの?
追ってくる、影
掴まれた、腕
黒い感情
....
籠の中に閉じ込めた
私が飛び出さないようにと
大事に、大事に、まるで子供と接するように
嗚呼、私はもう大人なのにね
貴女を狂わせたのは私
ほっておけば自殺してしまいそうな
私だから ....
「そんなこと、あったっけ?」
嫌ね、忘れてしまうなんて
時の流れに負けてしまったかしら?
それとも新しいデータに支配されて
過去のデータはデリートされた?
....
いつか、
『闇』を壊すんだ
その先にある空を
見るために
何の変哲もない
小さな町の
小さな踏切が
いきなりニュースに登場したから
びっくりだ
あの日
小さな町の
小さな踏切で
一つの命が消えてった
あれは、確か
16の冬 ....
19歳とハタチの間に引かれた一本のライン
昨日までが子供の私で、今日からが大人の私
そんなのおかしいんじゃない?
だって
昨日と今日じゃ、私は1ミリも変 ....
1 2