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昔々
あるところに
お爺さんとお婆さんが住んでいました
お爺さんは山で光る竹に見とれるばかりで
芝刈りはしていなかった
お婆さんは川で流れる桃を見送るだけで
洗濯はしていなかった
そんな ....
西日が射す
階段の踊り場から
子供の声がする
懐かしい声が
あれは
ボクの声だ
ボクがそこに座り
マンガの本を読んでいると
台所のほうから
タンタンタンとリズムよく
....
子供の頃と違う理由で
おはじきを呑み込む
でも重くなるばかりで
透明を手に入れることができない
たとえ半透明ぐらいまでになって
軽くなってふわりと飛んでゆけても
シャボン玉よりもずっと ....
同じような空でも
どこか少し違うから
そう言って
その日の雲の形を惜しむように
写真を撮る、君
同じ空を見上げ
何が面白いんだろう
そう思いながらも
念のために持ってきた傘なんか
....
その初老の男は
いつも存在と不存在の狭間にいて
人の目には映ったり映らなかったりする
日焼けした肌に
極端な自由と不自由を抱えて
真昼の路上に横たわっている
伸ばし放題の髪で
側 ....
午後からは雨がやんだ
小鳥のさえずりを聴き
その翼を懐かしく思う
雨上がりの空に架かる
あの虹の向こう側には
僕の両親が住んでいる
会いに行く途中の道で
水たまりで溺れる魚が ....
佐々木妖精さんの皆月 零胤さんおすすめリスト
(6)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アリとキリギリス
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皆月 零 ...
自由詩
14
08-10-11
踊り場/台所
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皆月 零 ...
自由詩
11*
08-10-1
鳥籠の水
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皆月 零 ...
自由詩
8*
08-9-14
シャッターを切る音
-
皆月 零 ...
自由詩
9*
08-9-12
三本足のカラス
-
皆月 零 ...
自由詩
2*
08-8-28
溺れる魚
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皆月 零 ...
自由詩
21*
08-8-9
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