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季節のせいだろうか
皮膚がうろこみたいに剥がれてゆく
少し前まで自分の一部だったものが
まるで別の存在に思えるのは
過去の自分を愛せず
そして許せないのと似ている
(あるいは受け止 ....
うまく思い出せない
見送った後ろ姿なら
鮮明に焼きついているのに
君の笑顔が好きだった
それは本当のこと
なのにうまく思い出せない
強がってさよならの言葉の最後に
わたし ....
静けさを呼吸して
ふくらんだ悲しみをはく
そんな自分を少し可哀想だと思う
今日も一日、雨だったから
なんて、理由にもならない
何となく電源を入れた
パソコンがウィーンっていいながら ....
わたしに銃口をむけたら
あなたよりも速く撃つ
その瞬間を待って
わたしは草陰にひそむ
マシンガンのような武器は持たない
細い糸を張り巡らせて
その瞬間を待つ
あなたよりも ....
わたし、ずいぶんやせてしまって
てのひらには、ようみゃくみたいなけっかんが
あおじろくひかってみえるほどです
だから、あなたのこと
やさしそうになぜたりするのも
ぎゅうっとだきしめたりす ....
足踏みをしていたら
後ろから吹いてきた風に追いこされてしまった
きっとわたしは
まだ夏のままでいたかったのだと思う
だってまだ海にも行っていないし
夏服の気に入ったのも見つけていない ....