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朝がほどけると、水面に横たわり あなたは
かつて長く伸ばしていた
灰色の髪の、その先端から 
魚を、逃がす 
皮膚は、透きとおって ただ
受容する 水の、なまぬるい温度だけを
 ....
気づいたときには、わたしが
わたしという輪郭に 縫いしろを足して
日常から切りとられていた
景色はいつも、ひどく透明なので
ふりかえっても もう
戻るべき箇所を、確かめることができない ....
現在という塊の中から
わたしの輪郭だけを残して、わたしが
蒸発していく
夕暮れの空は赤く発光し、届かない高さで
じっとして居る
いったい、わたしは何に忘れられたのだろう



浮遊す ....
りゅうのあくびさんの望月 ゆきさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
記憶を、汲む- 望月 ゆ ...自由詩27*17-3-19
運針の、記憶- 望月 ゆ ...自由詩42*08-7-28
輪郭、その曖昧な、- 望月 ゆ ...自由詩33*07-10-22

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