薄い薄い紙を
何枚も重ねるように
一日一日が過ぎていく
でも
覚えておかなくちゃ
あの大きな心を
忘れないようにしなきゃ
あの大きな優しさを
放出された 夏の、
取り扱いをあやまった空から
束ねられた雨が落下する
世界はまだ、はっきりとした輪郭を持っていて
ぼくも きみも それを知らない
ウィリー、ウィリー、
なぎ倒さ ....
プロフィール読んだら
すごく嫌いなタイプだけれど
言葉の使い方が上手いんで
ポイントあげます
いままで
まったく
こっちの作品には
ポイントを入れてくれてないけれど
描かれてる情景 ....
{引用=
きみがとなりにいて、まつげの
触れるくらいとなりにいて それは
おどろくほど退屈で いとおしい
午後で}
きのう、オジギソウが発芽して
日記にそのことは書かなかっ ....
月の裏側に座って
フルートを吹いている
あなたがいた
虹の上を歩いて
口笛を吹いている
あなたをみた
海に潜って
魚たち相手に
指揮棒を振っている
あなたをしった
森の ....
瞬きの回数分
世界が生きていた
ぱっと
開いたかと思えば
すぐさま
消えるのだ
一億頭の羊でも足りないはずの
このくりかえし
その度
世界は生まれ変わって
ぼくの前に現 ....
八角形の小箱は
ブルーウォーターで満ちていて
覗き込めば
ぶちの鞠が回転している
それは
滑らかな哺乳類の群れだ
あるいは
みるく色の
貝類の
ひとかたまりに
溶けて
....
陽だまりの底
君は積み木を重ねる
覚えたての唄
あやふやな旋律が
転びながら流れゆく
楽しげに
また ひとつ
舌足らずで
まちがいだらけの詞は
君に届いた色
そのままに ....
海に落とした万華鏡
ゆらゆら沈んでゆく
閉じ込めたはずの
いくつもの輝き
永遠と信じてた
哀しみの水圧に耐えかねた、刹那
万華鏡は音もなく弾け
また
とろり、とろり
もう ....
あの日も
この日も
眠たくて
午前三時になりますと
まんまるい
おやつの氷が溶けるので
風呂桶に蓋をして隠れます
水を入れられ逃げ出すと
薄目を開けたお日さまが
よっこらしょ ....
繋ぐものはカササギとか
小さな電話機だったりしたので
今年からはきっと
君とはずっと、雨ばかりなんでしょう
たまらなくて見上げた
空はやはり星を隠してるから
さよなら、さよ ....
普通の椅子だったのに
ある日、突然
わたしは人になった
初めて目でものを見た
初めて呼吸というものをした
初めて手でものを掴んで
初めて足で歩いたりもした
椅子に座らなければ ....
いろんなものがぶら下がっていたので
ついつい拾ってきてしまった
天井から吊るすと
いろんなものがいろんな色に光り
窓を開ければ夏の風に吹かれて
いろんな音をたてる
シャリン、チャリ ....
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