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そこには、なにもない。
あるとしたら、
なにもない。ということぐらいかしら。
君はベランダの向こうの空を眺めながら
まるで、詩を朗読しているかのような雰 ....
迷い猫がみる夢は
いつだって
最上級のもので
今が彩られる。
だから、迷っていても
ちいとも、困りも悲しみも見当たらない。
夜は長いから
....
遠い日の記憶が
いちばん近くでゆらめいています
私たちは いつかきっと そこへ帰って行くのでしょう
もう すでに 始まっていますよ
{注傷ついたココロ=トラウマ}は ....
しあわせはしぬときにわかるもので
それまでは
しあわせな気がするという
過程みたいなものなんだ。
だとしたら
幸せってなんだろうかと
雨の中途方にくれる。
....
それは
ノイズじゃない
アイズだ。
雑音なんて
この世に存在しない。
そうでしょう?
*
昨夜のコト
あたし ....
私がわたしであるということにきづくのは
もっと先のことでいい。
いまは、
水であれ
空気であれ
土であれ
それが
己であろう。
たくさんを吸収して
最 ....
たった一文字を
入れるべきか
どうすべきかを
悩んでいる。
その一文字は
最終文の
。
なのだけど、
これがあるとないとでは
....
熱のいちにち。
いっこうにさがらぬ苛立ちから
どうでもいい
と、なげやりな僕。
窓をあけたら
プラスチックのような空が
雨を待ってた。
....
ありあまるくらいの
理屈と
たりないくらいの
理想。
もぅ。
こんがらがるなら
まぜてしまえば
楽になるわよ。
....
きみの
破片をみつけるたびに
ぼくは
こころの
欠片をはがしてゆく
きみは
もぅ
....
柔らかく重なる
雲の色彩は
思う
あなたの
帆走する
今を、未来を
かすかに拓かれる
澄んだみずいろは
呼吸
わたしの
アクアリウム
泡よ、せつなよ
いつのまにか、ふた ....
空の上に 空が あるなら そこは きっと あなたの 空でしょう
ランドサットの 青い圏
ぴえろ・ぎゃろっぷ の空
きょう 望む 晴れた 空は 青が 深い と
かなしい です ひたすらに ....
寝転んで見上げた天井に
どきどきできたらたいしたもんだ。
泣きたいくらいのどきどきに
金属バットで空振るときに
目は閉じたままでいいのか?
俺たちは ....
三日月が降らせた星は
角砂糖のようで
アタシをわくわくさせた
あしたのことなんか
いいや
そんなふうに想いながら
星見夜月のシロの中
角砂糖の星は
カラ ....
あなたは いつもコトバを研いで
いったい何を斬ろうとしてるの
愛してる人に愛されてるだけじゃ
あなたの ココロは満たされないのか
嬌声を どれだけ
浴びたなら
僕 ....
いつもみたいに笑った
滲む感情を奥へ押し戻すために
いつもより多く笑った
一冊分にも及ぶ会話の中
話したいことは声に出来ないままでいる
隙間の無い会話は
途切れた後の沈黙が ....
広大な海が
目の前に広がる
そこにボクは
ちっぽけといる
もし海がなくなったら
皆が騒ぐだろう
もしボクがいなくなったら
誰が騒ぐだろう
夜中の台所に響く 静寂
たくさんの食べ物がある 飽和状態
何も求めない
何も求めていやしない
譲ることに慣れすぎた
長女気質
良い子でいたくて
貴方にできる
全てのこと ....
まるで難破船が発信したモールスのように
大きな不安に
小さな勇気。
この病は進行し
いつかは、きっと。
ぼくを 蝕むだろう。
....
ちいさな惑星に
ぼくのナカミを移住させ
きみのナニカを移植する。
396の世界で
たくさんの遺伝子を
おどらせて
きみとぼくは
似たものどうし ....
ブルー
このことばから導き出される感情
印象、心象、映像、記憶、追憶
日々流れていく風景は
車窓の景色が特急列車で飛んでいくように
はっきりと認識することができず
ぼんやりと視界の ....
サンガツ
山月にたなびく、かすみぐも
岩石層に堆積した破片から
雲母を削り出した
三月の夜
月は出ていた
犬が遠吠えていた
猫はこたつでまるくなっていた
かもしれない夜
....
するり
スルリ。
おまえさんは
世界の何処に行こうとも
とかげであろう。
わたしは
世界の何処に行ったら
わたしのような
ワタシでいなくては
....
ゲンザイツカワレテオリマセン。
無機質なボイス
わたしとキミの
距離が聴こえたようで
泣くより
笑えてきた。
前からわかっていたの
....
手にして
きづく。
それは
現実ではなく
わたしの
理想でした。
私はわたしでしかないのに
理想論に追い付かぬ
哀しくなるたびに
あなたがミエカクレ。
すすみゆく
日常に
あなたのすこしの残像すらも
期待してしまうの ....
世の中は
シラナイから
うまくいくこともあって
カラクリの世界。
あなたのみている
世界のはしに
私の世界が
すこし
リンクしていたら
....
星のみえないまちで
拾った青黒い石を
隕石標本だといって
ポケットにしまう
今夜、星をわけよう
はくちょうと
おやこのくまは
君にあげる
いっかくじゅうさえ
あればいいんだ
....
かんらん石を積む夢と
黒砂が舞い踊る夢を
秒針が殺したので
小指にてそれを折りました
ざあざあと鳴る
雨の音の降りしきる
信じ
終わり
嫌疑は流れず
淀み腐り異臭を奏で
雨の音 ....
放出された 夏の、
取り扱いをあやまった空から
束ねられた雨が落下する
世界はまだ、はっきりとした輪郭を持っていて
ぼくも きみも それを知らない
ウィリー、ウィリー、
なぎ倒さ ....
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