シャツが僕に滲む
けれどどうでもよかった
息継ぎもなく
おでこは
机とずっとキスをしている
僕は其れを見ない
脳に埋め込まれた
小さなモーターだけが
頭の中で回る
震 ....
愚民よ
おまえに人らしい血は通っているのか
手の平を見よ
血管を探せ
赤の
青の
紫の
無数の上に
人と人との繋がりが
見えるか
いや、見ようともしない
....
おはよう またね
そんな何気ない言葉さへ
言い出せなくて
いつも飲み込んで胸焼けしてる
好きだよ 愛してる
なんて夢のまた夢
あんまり遠すぎて
一瞬よぎるだけで妄想族
....
シロとクロは
相反する色をして
だけど、寄り添い
補っているようで
二匹はいつも
空き地の隅に
重なるように眠っている
実際は交ざることなく
無造作に生えた緑から
シ ....
昼間の団地で
あの頃に浸りました
きっと此れは犯罪です
いけないことと思いつつも
衝動に駆られ
ピンポンダッシュ
狙ったのは、うちより少し遠い、端の方
あったこともな ....
テレビのバラエティ番組は
基本的にいじめの構造で成立しているから
それを観ているぼくの眼からは
まばたきするたびに血がこぼれ落ちます
言葉で世界を
変えることができると思いますか
....
いつもの遊歩道
いつも駅
いつもレール
いつも本屋
いつものコーヒー
いつもの世界
それで満足のはずの見慣れた景色
けれど
僕らの知らな ....
気がつけば
わたしは
人生を盗まれていた
わたしがしゃべる言葉は
どれも借り物のようで
まるで誰かが
わたしの口を勝手に使って
しゃべっているような気がした
誰に向かってしゃべ ....
誰だって あって当たり前なんて耐えられない
誰だって なくてはならない存在でありたいから
互いを伝えあうんだよ それを 選んだんだよ
与える 与えられる その繰り返しなんだね
理想は気配を ....
試しにね
目を瞑ってみたの
取り乱したり
泣き喚いたりは
絶対にしたくなかったから
あの人の言う事
ちっとも意味が分からなかったけれど
全部が言い訳に聞こえた ....
あなたが
自分を必要としていると
思い込んでいて
勝手に
色々無理をしたりしました
勝手に
疲れたり
勝手に
悲しんだりもしました
だけど
....
彼女が指を絡ませる
僕の指に絡ませる
くるくると表情を変えながら
楽しそうに話をしている
行きつけのバーに彼女を連れて行くと
マスターが僕に言う
随分可愛い子つ ....
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
会えないときは
わたしのこころは 止まっていて
あなたが 触れると
ネジをまいたよう に 動き出す
あなたが
わたしに触れるたびに
きつく きつく
ネジはまかれて
....
部屋の温度が静かに落ちていって
居るはずのない あなたを抱き寄せる
逢いたいとき逢えない人だって
解ってるけど さみしい独りの夜
誰より好きと言えるのに 誰より想っているのに
あなた ....
夏になると暑い暑い言うけれど
後何回暑いっていえるんだろね
だから寒い夜と同じ様に
私はあなたの顔ばかり見る
私とあなたは後何回顔を合わせられるだろう
もし、明日私が居なくなると ....
人生はまるでパズルのようで
僕はパズルのピースを受け入れられない
僕のパズルは完成しないまま
死ぬことも生きることもできない
今じゃプレミアつきの 「命」ってチケット やっと見つけた
ただし片道切符だって 神様って名乗る奴は見せびらかす
苦労して高値で買い取ったのに 選択をどこで間違った?
誰もが自分で自分に期 ....
中学生に戻ったような
淡い恋心
あなたは私が
元気になる言葉を知っていて
私は何度も
あなたに救われた
私の恋心を
とがめる人もたくさんいたけれど
私は ....
あなたの隣で
あなたが想うヒトの事を想ってみた
あなたは彼女の
どこに惹かれたんだろうか
思いつくところがたくさんあって
また少し悲しくなった
手を伸ばせば
....
僕は
毎日に意味を見出そうと
目を凝らし続けていた
今僕がやっている事に
何の意味があるのか
それによって
どんな喜びを手に入れることが出来るのか
だけどそう ....
沈みかけた夕日に
灰色のカーテンを浸せば
世界は爆発する
*
うつくしい言葉を残すのはやめろ
あれは悲しみで あれは俺じゃない
一番好きだったのは
二人のくちびるが
触れるか触れないかの瞬間
三回目に逢った時
予期せぬ打ち上げ花火に照らされて
アスファルトに映った影くっきりと
四月が来て
もう逢えない ....
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