白鳥は冬の渡りの鳥
"冬の白鳥"
なんにも不思議なことはない
けれども白鳥は夏の星座
南十字とともに
銀河鉄道のもう一つのステイション
北の十字
冬至間際の日 ....
僕が話しているのは
まるで君が話しているよう
だから君が顔をしかめると
僕は苦しくなる
君を喜ばせてあげたくなる
そのときもたぶん
僕は君のなかにあるほほえみの種に ....
翼が水面に
触れるか触れないか
それを楽しむ
それが飛ぶ者の在り方
傾けて弧を描いて
差し伸べて
張り詰めて
愛するように
触れずに
飛ぶために身体のあらゆる部分を
作り変 ....
それでは納得いかないわ。
布団をパンパンたたきます。
恐怖の大王が降りてくる前に、
お日様のひかりをね。
まだまだ、パワーが足りないわ。
「カレンダーめくってやらないんだから」
と ....
最初の舞台は私の家の玄関先
(もう三十年も前に植えたという)
ダイダイの木の濃緑の葉に
まんまるな卵が産み付けられたのは
風薫る五月の午後
うるる。るる。うるる。
あったかい。
....
みんな かみさまほとけさま、って
一気にどうしてふたりもすごい人をよぶの
困ったら頼っているけど
あたしは何をしてあげれるんだろ
そう思うとお願いができなくなった
日本人のばか、あたしのばか ....
夢を食べて生きてはいけない?
この季節、月はとても高いところを通る。
まだ若かった三十年前、薄っぺらいクラシックラルースをテクストに辞書と首っぴきで
ランボーを読み、痴がましくもその全訳を夢見たものだったが、十歳の少年が「金利生活
者になりたい」などと書いているの ....
信号を渡ると
防波堤のむこうで
お前が
小さな翼を
そんなに忙しく羽ばたくから
お前が何千キロの空路を旅した
勇者とは思えないで
笑ってしまったのだ
虚仮脅しの人間関係に
す ....
夏の空には白い雲がながれ
暗い緑色の湖にうつる木々
幼い想いを秘めた草いきれ
揺れて動く昆虫の青い狂気
母と若い二人の姉とぼくを
残して夏の日父親は死んだ
集まった縁者は皆知らん顔
....
居酒屋の「ジジイ」は啖呵を切った(採録・抜粋)
*
ボウズへ
*
そこのボウズ
テメェのしてることはつまらねぇことだ
わかるか
わからねぇだろ
カン ....
あんちゃん大学出の新人か
ゆくゆくは幹部やな
まあ研修期間は「ご安全に」やな
あ〜
かっこ悪う
そんなピチっとした作業服にするさかい
ちょっと踏ん張っただけでケツが破れてまうねん
ま ....
妻よ
おまえが夜眠っているとき
味噌汁は走り出すのだ
家人が寝静まると
味噌汁はお椀にはいり
玄関からそっと抜け出し
町内を走り出す
味噌汁は走る
(けして薬罐が空を飛ぶのではなく ....
感情の吐露です
それは美味いのですか
脂がのってるのですか
私は場違いではありませんか
大将、
はちまき ずれていますよ
ずれているのは何だっけ
そ ....
コンパスさんのおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冬の白鳥
-
小池房枝
自由詩
3
03-12-19
夜の会話
-
そう
自由詩
2
03-12-15
鳥として
-
まんぼう
自由詩
4
03-12-14
本日は晴天なり
-
浅野 す ...
自由詩
5
03-12-13
ついの宿りは
-
佐々宝砂
自由詩
5
03-12-12
ぼくは、
-
みい
未詩・独白
5*
03-12-12
ぼく、ばく。
-
小池房枝
自由詩
6*
03-12-12
自己の言語回路からの自由へー九鬼周造著『日本詩の押韻』私解ー
-
狸亭
散文(批評 ...
18
03-12-12
翼
-
まんぼう
未詩・独白
2
03-12-8
五十三回目の夏に
-
狸亭
自由詩
5
03-12-8
居酒屋の「ジジイ」に愛をこめて
-
バンブー ...
自由詩
3
03-12-7
ネジ締めたろか
-
AB(な ...
自由詩
17
03-12-6
夜、走る味噌汁
-
青色銀河 ...
自由詩
8
03-11-24
寿司屋にて
-
嘉村奈緒
自由詩
60
03-11-18