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こおろぎが歌っていた
草むらに伏した子の
目の前で
太陽のない午後の理科室
もうすぐ終わる授業中に
床と天井の間に浮かぶ
水銀色の粒の柱
青空と灰空と
白 ....
降りてくる空
降りてくる影
枝に重なる
灰色の横顔
すぎる鳥が
すぎる冬が
小さな建物を見つめている
家と家の間の景色が
まるくふくらみ はみ出している
赤 ....
白の白からはじまる声
ゆるくほどける水の鳥
ひろくとどまる陽の光
町に渦まく影を着せる
散る鳥 生まれる鳥の中心
人と機械の目のなかでさえ
生きた絵のように咲きひらき
....
そのままの静かな脚の間から
見える色は枯葉だった
風と風ではないものの境に
あなたは立っていた
空き地に囲まれた家が
はじめて舞うもののようにふるえてい ....
とどまらせようとするかぎり
けしてそこにはとどまらない
手をとり 馳せる
見えない姿
見える意思
ほぐしても ほぐしても
つむぎあうもの
暗い光の
いち ....
棄てられた道のざわめき
野に沈んだ鉄の轍が
震えるたびに運び来るもの
蒼と紫の光が軋み
激しく小さな
数え切れない夜になり
雲を鳴らす音とともに
草の波をつくりだ ....
花が居て
狂いたい
と言った
なにもしてやれないので
川にうつる枝のなかに立ち
はらわたの森をひらき
ここにお入り
と 言った
蝶が来て
狂いたい
と言 ....
つきのいし.さんの木立 悟さんおすすめリスト
(67)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ノート(誰も信じてくれないもの)
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木立 悟
自由詩
4
04-1-21
異命へ
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木立 悟
自由詩
3
04-1-9
ノート(けだもの)
-
木立 悟
未詩・独白
4
03-12-4
ノート(ふるえ)
-
木立 悟
自由詩
7
03-10-29
ノート(糸水)
-
木立 悟
自由詩
4
03-10-19
鉄と緑
-
木立 悟
自由詩
8
03-10-9
ノート(緑透火)
-
木立 悟
自由詩
17
03-10-6
1
2
3
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