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どんなに小さな波紋でも
今ひとときを願う夜
果て散る枯葉に焦がれている
ゆらゆら月の真ん中に
小石をひとつ投げてみた
窓の外には
石となった旧人類を囲んで遊ぶ子供達が
誰一人として眠りを知らずに
すべての草花は咲いたままで 果てなく咲いたままで
毎日が祝福される たったひとつの俺の世界で
....
ひとつの瞬きの中の
帷の綻びから深遠を見つめる少年の
そのはるかな頭上を
商隊が騾馬に荷車を牽かせて
かぽかぽと銀河のほとりを迂回してゆく
どこか遠くの ずっと若くて活気のある星団へ ....