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世間は三連休で、海へと続く国道は、何処もかしこも車が溢れていて、どんなに急いでみても渋滞に阻まれ君の元に上手く辿り着けない
募る苛立ちは煙草の煙となって空に溶け込んで行き、延びて行く車の列と ....
闇は明日を見ない者達の住処
光は未来の象徴
陽光遮る雲は
急ぎ過ぎる者への
足休め
例えば
夢の無い身でさえも、見上げれば
空あり
雲もある
曇っているならば
晴れ間を待てばいい
求めれ ....
また戦争が勃発した、らしい…。
深夜の報道番組が新たな紛争を伝える
花火のようなミサイルの雨、
轟音と共に崩れ落ちる構造物、
逃げ惑う人々の引きつった顔、
叫ぶように惨劇を伝える記者の声、
そ ....
晴れ間を見ることもない季節の真ん中で、
僕は、一人、
梅雨の空の底に沈んで
ゆらゆらと漂い、
腐って行く。
空に浮かんだ溺死体、つつく魚もいない。
途切れない雲は
灰色の、鈍色で、
痛みや ....