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嗚呼、嗚呼、桜が咲く。
蕾は我の内に在り。
我が記憶、我が命。
糧に育った花が咲く。
胸を内から食い破り、
{ルビ強=したた}かに儚い{ルビ桜=はな}が咲く。
私は、
おしゃべりが大好きで沈黙が苦手。
「嫌だなぁ」と言いながらも人が集まるところに行き、
「ひとりも良いね」と言いながら淋しくなる。
新しいものや流行にとても興味を持つ割には、 ....
偶然はいつしか奇跡にかわる
コンクリートとコンクリートの間で
巻き起こる突風を浴び
どこかからながれる
なんらかの原因で流れ込む黒いガスを
僕は吸い込み体内にと ....
ちいちゃな水溜りに
蟻をひょいと浮かべては
もがく様子に薄笑い
生と死、表裏一体の瞬間
否定は出来ない征服欲
いつの頃かヒトは人と成り
あまた欲求を抑え込む
解放の時期は死ん ....
赤子をポストに捨てる母親は自らの不遇に涙するのか
捨てられる赤子は産まれた時から泣いているというのに
夜が青く明けてゆく頃
除雪車の音が聞こえている
ひとつの戦争のように
降り積もる雪を魂に置き換えて
作業は続く
まどろむ真冬の月の目は
わたしたちと同じ
出来事だけを音で ....
街のあらゆる隙間から
浸み出てくる泥に追われて
JR駅構内の暗がりの
打ちっ放しのコンクリート壁に
ひっそりと身を寄せる
壁に走るひびはハイウェイ
ところどころ露出した
砂利 ....
カルピスの底みたいな白濁色に
おぼれてしまう人を笑うことなど出来ない
明かりがいつも灯っているわけではなく
でも闇ばかりというわけでもない
はっきりしない色に囲まれて
遮られた視界を ....
嫌な奴とは
付き合わなくていい
共感できる人と
付き合えばいい
心の苦しみ
心の痛み
心の傷
心の過去
嫌な奴とは
口をきかない。
好きな人といる
心が満たされるって
....
痣が むこう三軒隣りのお姉さんの腕に塗り込まれていた
(おはようございます)
そう 言わずに 黙礼を交わし合って 互いの痣を青く
....