簡単な語彙、


まるで水の中の魚みたい




な、こと。



喉に、つかえた繭を探して、

見つけて


瑞々しい言の葉、を




邪な ....
灯りのともったキッチンから
作りたてのグラタンの匂いがした
お取り込み中の真剣な顔がおかしくて
ただいまは、たぶん言わなかった


暑いときには熱いものがいいんです
そんな説 ....
のみすぎて
だきあって
六時に目覚めて歩いた舗道
あの時ふたり通った場所
いまは独りたどっている


ほんとうはあなたにみてほしかった
いくつもの顔
あのひとにさらけだしているの
 ....
かなしいかなしいかなしい

僕が爆発する



さびしいさびしいさびしい

君が爆発する




僕の気持ちは届かない
君の気持ちはわからない

いつか、なんていう ....
食べることと眠ること
あとは、
酒を飲んだり誰かに会ったり
服を買って着て脱いで
やぶれた鞄を捨て靴底を直し

それだけ
日々がそれだけ

月を見ることと雲を見ること
あとは、
 ....
そしてまた 君は
何度も何度も 振り返っては
僕に手を振って

泣き出しそうな 笑顔のまま
夕暮れの雑踏の中に
ゆっくりゆっくり 消えていく

そんなにゆっくり歩いたら
電車に乗り遅 ....
愛。
いいなー。
うらやましいなー。
NTTに今日も苦情。
オーライまた明日。

カウボーイになりたい。
キオスクにつばを吐きかける。
くるの?今から??
けど居留守をつかった。 ....
誰もが思いつく言葉を
口にしてしまったらおしまいだ
あんぐりと開けた口に
飴玉を放り込んだ

いつの間にか
スキップの仕方を忘れて
靴の底が磨り減っていくのを感じる

だらしなく ....
 花屋の娘に恋をして 妻に花束を買って帰った
なにも言葉を 落とせそうにない口を ありがとうの唇で塞いだ

 愛人が旅行へ行きたいと言い 出張を装って出かけた
「早く仕事が 終われば日帰り ....
晴れた日に
テレビゲームをしていたら
外で遊べと言われ
公園でサッカーをしていたら
ボール遊びはするなと言われ
自転車で探検に出かけたら
行き先を必ず言えと言われる

ぼくたちの遊びを ....
かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている

朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
一人待つ少女


恋人が遠くから手を振って
駆け寄って


笑顔で温かく迎える




そんな恋人たちのそばを通り抜けて
僕も笑顔になる


誰かが今日
どこかで ....
にじゅうまるの太陽
みなもにうかぶ
光と風のたわむれ
最後は月の花

ぎんいろはしずんでいく
しずんでいく
もっともっとこころの底
見えなくなるくらい
しずんだら
照らしてくれる
 ....
思わず息がこぼれて
あたしは君への思いで
この身体は調律される

もうすぐ終わっていく
そんな情景、君がいない
君の追憶には存在しない
特別でも何でもない
あの丘にまた、夕暮れが降る
 ....
器の
壊し方を知っている
けれどもわたしは
外側にいない

器の
壊れ方をおぼえている
けれどもあなたは
内側にいない


 朝と呼ばれるものや
 愛と呼ばれるもの
 ....
あなたはわたしのことを
とりあえず丸呑みにしてくれていた

易く消化できる部分は
笑いとともに吐き出した
易く消化できない部分は
嗚咽とともに吐き出した
おかげで
易々と呑み込むことが ....
やめたいと言うと
やめちゃいなと君は言う
そんなに簡単じゃ無いよって言うと
いつも簡単だよと返される
いつか君は僕をやめるのか
いつも簡単みたいだから
とても恐ろしい
一先ず君の胸に耳を ....
 
 
やさしみの
さかなが
しずかに
みなもをおよぐ

やわらかな
さざなみは
しあわせなきおくを
みたそうとする

やきつくされたあさ
さいれんがなりひびく
しきはまた ....
きみを想い
アスファルトが焦がれた
夏を想い
アスファルトが焦げた

鼻をつく異臭より早く
むせ返るような暑さがこみ上げ
無意識をも意識させる

無視など許されないように
アス ....
きみもいま

地球の重力のなかにいる

月を見てる

おなじ引力のなかにいる

もう二度と

積極的には会わないひと


さいごの約束を

ふたりで破ったのは

何年 ....
愛して ぼくは あのひとに触れて

いけないことなどなにもない

撫でられ ぼくは あのひとに溺れ

「なんて美しい 本物の愛だ」 涙がでたのに



それでもだめなんだ
こ ....
 「いつも側にいるよ」と 君は言ってくれるけれど
不安は 消えることなくつきまとうんだ

 突然 君が 交通事故に巻き込まれたり
細い躰が 大きな風に吹き飛ばされちゃうんじゃないかって
心配 ....
 トラウマが未来をかじる
 怠惰な生活の中で
 落ちぶれていく自分を慰める
 生きてさえいればいいのかも知れない

 それでも時折天使は微笑む
 毎日が楽しい
 そんな境涯になりたい ....
元気が無いんなら泣けばいいのに
泣け無いんなら元気を出せばいいのに

考えるんなら行動に移せばいいのに
行動に移せないんなら考えなければいいのに


いんなら いんなら
いいのに いい ....
言い返すこともできないで
途方に暮れて背が伸びる
僕らの心は目には見えないものです
手繰り寄せたら糸切れ凧だ!
いいわけみたいな独り言で
妄想町へ繰り出した
澱んだ くびれた細い ....
古風な恋愛をしたいって
女優さんが言っていたような気がする

三歩下がって師の影踏まず
じゃなくて
それは夫唱婦随ってやつだよね

男尊女卑だと指差されそう

でもね
ちょっと考え ....
繋いだ手をぎゅっと握り潰してしまったよ
 
強く抱き締めて背骨が折れてしまった
 
長くキスし過ぎて窒息してしまったんだ
 
好きの使い方が下手くそだっただけだよ
 
愛してるの使い方 ....
不意をつかれちゃった
こんな処で花が咲くとは 君はいつだって勝手

足元震える路地を首に下げた時計ゆらしながら ひとり 駆ける
冷えてく温度は椿の夜話も古わせてゆくけれど きみを 忘れない
 ....
「ボクの一生とは関係ない」

そうきっぱり言い切ったあなたが
ほんとに好きだったんだ

そんな風に
はっきり言えるところが特に

わたしはその時
ブランコ漕いで
どこ吹く風でわらっ ....
触れた先からもろく崩れた

中途半端な温もりは私を追い詰めるだけだって
君は知ってて触れたのでしょう?

触れたいと思っていた手が
私の恋の終焉を告げるなんて
想像しなかったわ、今まで、 ....
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