拾い出すか
無理やりに
見つけ出すか
偽者を
ああ、こんなものを
見せたら君は悲しむだろうか
だけども、発作。
効果のある薬はありません。
ただただ、撒き散らして
喚いて ....
高校で処方されたトローチを
ずっと舐め続けている
いつか消えるという
先生の言葉を信じて
大学生にさん付けされ
上司にはくん付けされる
しかし口の中にはまだ
トローチが悠 ....
君との最後にしては満足できたのだろうか
今までの経験に比べたら上手に出来たのだろうか
君の呼吸は少しずつ深く遅くなっていく
微弱な鼓動だけが僕の手を伝い届く
「ありがとう」と唇が微かに ....
にゅうすぺぃぱーとかいうものには
お皿に盛った、たくさんの不幸せが
食べ散らかされているようです
幸福とかいうやつが
いつも私の目標ですが
そいつはいつも笑いません
今日も電車に乗 ....
愛してもらいたいなら愛さなければならないとか誰かが言ってませんでしたっけ?
俺って実はプライドの高いさみしがりなんです知ってたかい?
愛せるものも見つからない俺って愛される資格がないってことで ....
バス停で
クラシック、
まきちらす
そばで懸命に
愛を拾ってる妖精
かわいいねきみ
ふんずけてやるよ
ぎゅるりと
目の前で
車が爆発してゆく。
素敵だよね
重なる人間 ....
産まれたのは透明な冬
冥王星のなまえをもらった
彼女は海に飛び込む
後姿は蝶の背骨
白い指で息を止めても
朝はきっと来ない
細い髪がやわらかくゆれる
スローモー ....
もし僕になにがあっても
君が助けてくれるんだと
そう甘えていた そう信じていたんだけど
いざとなりゃ君は消えていて
どこにも倒れ込めずに
受けた傷が広がっていくばかりだよ
恋の ....
月曜日
わたしには仕事などない
だけど、うちにばかりいると叱られるから
とりあえず、仕事に行くふりをして
たんぼの畦道をよろよろと歩いた
畦道は細くなったり
太くなったりして
歩きや ....
去年の今日。
2006年の10月26日 昼過ぎに、祖父が他界しました。
祖父が亡くなって、ちょうど一年になります。
祖父が亡くなったとき大阪にいました。
知らせを受けて、
すぐ帰ったので ....
適当に理由をつけ合法的にサボタージュする
屋上は少し寒い季節です
受けなくても人並みに点数取れる授業は受けず、
今日もイラストボードにシャープペンシル&消しゴム水彩絵の具
これだけあれば俺は泣 ....
差し上げる
貴方の好きに したらいい
貪ったって 構わないから
新しい彼女できたら 目の前に
見せつけにくる
死ねばいいのに
水色の傘の中
きみを同じセカイに
呼び込んだ。
ネェ、イッショニ、イヨウヨ。
きみが
違う誰かにウツツをぬかしているうちに
アタシの ....
僕は嘘を吐かないよ、
あなたはいつだかそうおっしゃいました
ああ、そうです、そうでした
私はすっかり忘れていました
人間なんてあてにならないものだということを、
心はどんどん季節を変 ....
ヒトを抱きしめた、
抱きしめられた。
あの感触が。
まだ微かに残ってる。
寂しくて、
少し強く感じたら、
そこには何にもなくて。
抱きしめられなくて。
....
秒針が僕の体を躊躇い無く刻む
僕の体はひたすらに小さく例えば一つ一つの細胞くらいの大きさになっていく
おおよそ60兆は、僕の喜びの数であり、悲しみの数でもあり
そして孤独の数でもあった
細 ....
あなたを食べて仕舞いたい
そしたら誰のものにもならないから
今すぐ死んで仕舞いたい
あなたを好きなまま人生が終わるから
あなたに傷つけられたい
これ以上深い傷を残せるのは他にいな ....
愛してるなんて
もう言わない
だって
言ったところで
たいして喜んでくれないんだもん
可愛い
と紡ぐ、その同じ唇で
解剖用のメスを銜える
抱かれて
幸せそうだったビーグルの
断片を少しだけ、見た
突風がまるで嘲笑うように
二年生の白衣の裾を翻して
救 ....
お元気こいてますか?
ぼくたちの骸骨は元気にやっている
渇いた女は渇いた男を愛さなかった
枯れた男は枯れた女を愛さなかった
こどもたちの傘の
クレパスの行列は2箱分、
のそ ....
やわらかいメロディで
押しつぶして
お願い
僕の中で君が渦巻いている
目が回って気持ち悪くなりそう
また何かを巻き添えにして
何かを犠牲にしていく
やさしいメロディで
押し ....
僕だけが星を見たんだこっち側流れる君の星を見たんだ
隕石と勝手に名付けた石を蹴り胸にささればいいと思った
泣いていい?口さきだけでつぶやいた
君のハンカチ抱きたかったんだ ....
夢から覚めたとき、またその深みにはまっているみたいな気だるさにやられてしまいそう。
帯びた熱の分だけ泣きましょう。
僕らが世界と戦うとき、もっと激しく抱きしめてほしいとき、
僕らいつ ....
38度の微熱に
たゆたうひらがなの僕たち
和室の蛍光灯は遥か
ぼやりと暗室を彩って
呼吸器が外せなくなったころ
未熟な足は地面とキスする
そのまま溶けて
僕は骨を愛した
....
ニコニコと笑う君も 好きだけど
口とがらせて怒る君も 好きなんだよ
怒った顔も可愛いから
ついつい怒らせちゃう
僕を信じてる君も 好きだけど
僕を疑ってる君も 好きなんだよ
安 ....
光の綱が 交差する
あや取りみたいにくぐり抜ける毎日
そのなかに哀しみでもいい
あなたにそばにいてほしい
知らない間にねむってしまった
カーテンが揺れて、わたしを起こした
....
17歳
死ねたら
きっと、綺麗な死に方だと思う
儚く、脆く、意味もなく
きっと、素敵な死に方だと思う
未来を悲しまれ
可能性を悲しまれ
17歳
死ねたら
きっと、 ....
顔が
いい感じで
寝転んだ姿が
可愛くて
何を考えているのか
よくわからなかったけど
ちょっと好きだった
京王線が好きで
就職したら
千歳烏山あたりで
一緒に暮らそうって
言 ....
あなたに笑ってほしい。
そのために私は、いつも笑っていようと思います。
どれほどの悲しみが、みじめさが、苦しみが、この胸に渦巻いても、
あなたの前で、私は泣かない。
馬鹿な強がりで ....
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