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わたしがどれほど 傷ついていても
私の片方の目がつぶれ
全身に 治療のしようのない潰瘍が広がりつづけていても
この汚れた空に向けて
窓から この美しい蝶を放つ

この世界が どれほど汚れ
 ....
闇のプールに浸る

時が自分のためだけに流れる

目や鼻から押し寄せる 濃密な闇

浮遊するのは 思いがけなくも ちっぽけな世界
根もない つながる先もない

もともとそうであった  ....
地吹雪が去った夜
夜空に張った薄氷の中に
満月が封じられている

月の光は 
擦りガラスを透した霊安室の灯りのように
歪められ 動かない

風がどこかで身を潜めている雪原で 
針 ....
月下美人さんのいねむり猫さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
傷ついた世界_- いねむり ...自由詩309-1-12
死に近い瞑想- いねむり ...自由詩108-6-1
凍った月- いねむり ...自由詩408-1-25

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