またいちにちがはじまって
俺は高所恐怖症なのにもかかわらず粉を撒く
どうしてもかゆいところをかきたければ
目の前で壊されていくツバメの像を積極的なかたちで
尻拭いを受けたよ ....
東京でも月ぐらいあるんだろう
でもほら
あの浜でやったように
月光の下
唄ったり踊ったり できたのか
お前が東京の大学に合格したとき
お前の母ちゃん幸せそうで
やっと大工の親方に ....
感じない掌の上に
鳴かない鳥が
人のように瞼を閉じる
冷たい雨の降る
コンクリートの上で
静かに眠りにつく
戯れるように
温度を残して ....
伝えたい心は
たくさんあるのに
言葉にすることが
できない くやしさ
人はみな 悲しい{ルビ詩人=うたびと}だ
向日葵の迷路で迷いながら倒れこんで
そのまま眠りにつきたい
とつぶやきながら汗を拭い
晩夏の土間を掃除なんかしてる
今どき土間なんて貴重よう
なんてPTA会長がすました顔で言って ....
1 2