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爆縮した空気の壁に隔てられ
互いの声は聞こえない
もうすぐどちらかが消える
記憶がノイズになっていく

あの夜つないだ手をはなさないように
ぎゅっと目をつぶる







 ....
珈琲の匂いを逃がすように
少しだけ窓を開けた

庭の木立から
ザクザクと音がする

雪を掘って
ドングリを食べてるのよ

起きてきた姉が言う

私たちが戻らなくなったら
ここも ....
石が
雪に沈む

生命が付着する
死んだ私の指先に
一匹の優しい蝿がとまる

あなたはアンプルの血を
冷蔵庫に入れて
時々ゆらすけれど

やがてそれは固まって
動かなくなる
私を分解していくと最小単位になる
例えば指先で
それは今も起こってる

人間の淡い輪郭

手をつなげば数千兆の電子が移動する
誰もいない森
上空の星
針葉樹がゆれる
土に沁みた水
雪になって帰ってくる
おかえり
また会えたね
愛してるよ
忘れたんだね
それか、
昨日のことだったんだね
毛布の花が体の上で咲いている
冬の寒さを養分にして
入り口にニトロを仕掛けた

砦の外は大嵐で
外海に押し寄せてる筈の
船影も見えない

幾千という人を殺めて
旗を掲げてきた

最後まで戦うべきなのか

閉ざした扉の掛け金

 ....
Happy Endの予感がして
ここで命が終わればいいのにと思った

だけど口では
このままときがとまればいいのにね、と
遠慮がちに言った
灯りを消すと
窓辺に並んだ heinekenに


欠けるときに
分散された
茄子を収穫するときは
少し手前の枝ごと切りなさいと
教わった
少し大きくなったら三本仕立てにするんだよ


久しぶりの晴天で
開け放ったカーテンに蝉がしがみついて
鳴いてる
大声を ....
男は炎の上で笑う
クリスタルがオレンジに白熱し
水温が上がっても
誰も彼に気付かない

一人、また一人
プールサイドに倒れてく

浴びるように酒を飲んだ
それだけの始末のように

 ....
いつも姉は変な顔をして
私の髪を引っぱったり
口に入れたりした

足のつかないプールで
私の背中にしがみついてる

バースデーケーキのロウソクを消す
ソファで寝てる
ギターを持ってジ ....
さようならスペイン
壁に描いたコスタ・デ・ソルの海岸を
忘れないで
I wanted a tree
But you gave me a leaf

You wanted to leave out all
I gave you the world, boy

 ....
草の間を
誰かの幸せを約束した風が
走っていく

固く閉じた地面から
這い出た夏の蔦が
頭を伸ばしていく

夜になれば
プールを洗浄する
機械音

落ちてきた十八等星を拾う
 ....
夏の半ば

水をさがしていると

雨が降ってくる
過去の映像には
未来をしらないあなたが映ってる

あなたは航空券を破って
「まだ一緒にいられるよ」といった
彼とワールドカップを観に行って
ブラジルで喧嘩して別れたミーナが
変な人形を持ってやってきた

なに、その変な人形?
おみやげ。なんか呪術的なやつでね、
あいつのこと呪ってやろうと思って買 ....
紫の深い海が
瓦礫の街を隠していると
エルフの盗掘者は言った

「もし行きたいのなら岬の老人を訪ねな」

経験値を積み
装備を買い揃えても
ドラゴンのブレスで何度も死んだ

ハ ....
梅雨曇りがさし込んで
すだれ模様の後姿

猫語で何か話してる
妻とノラネコ

煮干しと風鈴
言葉に頼りすぎよとあなたはいう
私はくびをふる

相容れないなにか

みえたものを言葉にして
言葉でしらないふりをする
誰もしらない場所で
自分だけ信じて生きていたら
突然、世の中が平行線になって
あちら側へと移れないかしら

4日遅れの誕生日プレゼントですね
それとも、その日に届きましたか?


 ....
窓を閉めて風を消して
灰になったらもう会えないでしょう?
宝石を飲んだのよ
お仕事忙しいのにごめんね
娘の手帳に、平和になりたいと書いてあった
忙しい生活の31日の隣に小さく

彼女はもう
眠ってしまったのかもしれない

冷めたコーヒーと乾いたマフィンが
ずっと手つかずのまま

 ....
ハヤブサのような男が
上空から舞い降りた
「ここは千歳海岸か?」
「いえ、水谷団地ですけど」
「フン、ずいぶん目測がずれてしまったな」
「転移ゲートならあっちですけど」
「それには及 ....
マルチバースのビッグバンが重なって
わたしたちは消える

一瞬だけ
消える先が見える

光が影になってる
それから、それから
父がつかまえてきて母がしらないで庭先に置いたカメのポルナレフ
もうすぐ春がきますよー
待ち居遠しかったですか
それとも夜通しでしたか
ずっと
似たような節がありましたか?
あなたが買って私 ....
遠くから
なにかが落ちてくる

私はしらない星

火の玉になって
破片を生み出しながら

大気を巻き
海を蒸発させ
山々を裂き

星を光に変える

私はしらない空間

 ....
殿上 童さんのmizunomadokaさんおすすめリスト(106)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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鹿- mizunomadoka自由詩314-12-19
stoned- mizunomadoka自由詩114-12-18
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winter_flow- mizunomadoka自由詩214-11-3
turquoise- mizunomadoka自由詩314-9-24
rivers- mizunomadoka自由詩314-9-23
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