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あなたが嫌悪したのは
愚か者のわたしか
そんなわたしに確かに惹かれた
あなた自身か
抗うなら
そのこどもっぽい欲望へ
覗いた窓から
太陽は見えなかった
あなたは野花をひきちぎり .... 
内科につれていって
眠れないから、と
夫にいう
夫は頷き
やけに尖った車の鍵を取る
ちゃらり、と手のひらが鳴る
大きい車は苦手だったはずが
高い窓から外を見るのにも
慣れて .... 
自分を慰める歌も
持ち合わせていないので
枕の上に
生贄のように
投げ出した腕
手のひらに
種が芽吹いて
止める間もなく
こぼれる
花 
花
紫苑
私は後悔して .... 
