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落ちてゆく
夕陽の触り方を
知らない子どもが多い
つるりと
何のためらいもなく
なで回すと
とたんに飽きてしまう
そうして
バイバイと手をふって
見送ってしまうのだ
そんな
少し ....
もう ラヴソングも描けないのさ
日の入りが終わった天空の
マゼンタがきれいでね
良い絵が描けた後の
水入れみたいでね
そんなことを伝える人も居ないのさ

眼球の奥でつくられる
とろんと ....
土と肉の熱を計る
なかば眠りながら
蝉の幼虫がさくらを吸っている
土をほじくり返し
あやしたすずめをその手ずからうずめ
いらなくなった枝を突けば
まるでそこだけが日溜まりのようです
 ....
雑踏で喫煙をしていると
衛生的な感じの服を着て
酸素マスクを付けた人たちが
群れを成してやって来て
あなたはどうして煙草を吸うのか
と言う
くちごもっていると
健康の為に今すぐにやめ ....
たとえば鏡を覗きこんでも自分が見えなくなったとき

そこに詩が生まれる




たとえばシャーペンの芯をシャーペンの先から入れようと

凄い顔をしながら必死になっている人 ....
という、会社からのアンケートがきた




匿名で書けるから

日頃から思っていることを好き放題書いてやった



  業務多すぎ (#゚Д゚)ゴルァ!!

  ....
子宮から産道を通って思いっきり息を吐いたら
絶望が打ち寄せてきた
だけどまだ、母の温もりを知らないので
知るまでは死なないでおこうと思った


階段を登ろうとしたら
絶望が打ち寄せてきた ....
食べられる 側の稲穂が
頭垂れ

食べさせて いただく側の
人間の

高い頭の傲慢さよ
アナタ言えますか?

グラサンかけてマスクして銀行に行き、モデルガン持って窓口で・・・

「貯金したいんですけど」



アナタ言えますか?

大火事を消火活動中の隊員 ....
歩くのに慣れて
つまずかなくなった
娘は
平地でもつまずいて転ぶ
ひざっこぞうに
青あざをつくって帰ってくる
そのたびに
下を見て歩かないから と叱る

歩き始めたばかりの頃は
も ....
それはそうと

この間ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団を観ました

映画館に行ってきた感想は

みんなのキーボードに

こっそり書いておきました

嘘だと思うなら

 ....
老朽化の進んだ体育館は
二階に観客席が付いていて
死んだ蛾や蝉がたくさん落ちていた
わたしは
つま先の赤いうわばきで
それらの死骸を踏み砕き
空へ近づこうとするかのように
一人でそこへの ....
愛にカタチがないのはね

きっと カタチがあったら 壊れてしまうからなんだよ
夏は涙を流してくれない


瑞々しい草木の
しなやかな手に雫を落とす


食卓のある窓の
鈍色ガラスに雫を垂れる

自分たちの体温に気づいた時
季節は泣いてくれる


 ....
シャーペンの最後にいつも残る

出てこなくなった7ミリメートルは

言えそうで言えなかった言葉

書けなかった最後の言葉




捨てられずに残していたら

いつ ....
ロッキングチェアーにもたれた
揺れて、揺られながらも
パパに貰った上手い生き方
が、出口を求めている

夜の内、網戸の向こう側
君の描いた闇、に似た闇が
すそを広げていく
 ....
おそうめんを食べていると
だんだん体が軽くなってゆくようだ
でも夏はあまり高く飛べない
空気がにごっているからだ

わたしはお座布団の上で正座したまま
少し浮いて
おそうめん ....
沸騰させ過ぎて死んだ
白血球と赤血球が
私の掌で涙を流していた
 
お墓をつくってあげる

火をつけたはずの私が言うから
組織液まで煮え繰り返ってきた
 
 
真夏日が続く
そ ....
「右も左もわからない」

そう君が泣くものだから

取っ捕まえて

ベットに沈めてやった


ほらここには右も左もいらないさ


君は左右より酸素を欲しがって泣いた
 ....
携帯のボタンの隙間に
塩が挟まっている
やりきれない

心の隙間には
塩のようなものが挟まっている
やりきれなくなる

おもいっきり泣けばいいのだろうけど
そうもいかない

わた ....

女子高生のルーズソックスの中には
何が入っているのだろう

はるか昔
恐竜が生きていて
まだわたしが女子高生だったころ
何度もルーズソックスを履こうと試みたが
あの絶妙なふくら ....
ダイニングテーブルのうえには
いま
まさに呪いのかたちがある

パン
なみなみと注がれたぶどうジュース
半熟の茹で卵
干からびたベーコン
銀のナイフとフォーク

それらすべてが
 ....
本を読む人の眼は
例外なく真っ黒い色をしている
それはもちろん
眼が活字のインキを吸収してしまうからである
本を読みすぎて
白眼まで真っ黒になってしまった人が
こちらを向い ....
ウィスキーを舐める

回想を重ねる

画像が荒れてゆく

煙草がスカートの端を燃やす

後頭部にあてがわれたあなたの手を想う

耐えられなくなり、誰かと営む

営みは儚く、 ....
たまねぎを刻むと涙が出る
それにかこつけて
少し本気で泣いてみる
そうして
矢張りわたしは
要らない子かも知れないと思う
だけど午前の台所は
悲劇ごっこをするには明るすぎるし
誰かを想 ....
就職支援センター
と云うところに
毎月行っている
無職だからである

就職支援センターは
仕事を紹介してくれる訳ではない
担当の人と
色々お話をして
最後ににこにこと
頑張ってくだ ....
ドーナツの穴を食べて太る

この先には一体

何があるのだろう

何度も繰り返す朝が

少しほつれている

お気に入りの黒い夜には作り物の昼を

縫い付ける

あなたは絶対 ....
おそらく兄だ

拳銃がかくしてあった
モデルガンじゃない
重み 鈍色

ライラックピンクのスカートに押し込んだ

まずは倉庫だ
こんな時は倉庫
死ぬのか
あほか
こんなときに ....
こうやさんの自由詩おすすめリスト(28)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
触れる- かんな自由詩31*08-9-28
みかん(未完)- たちばな ...自由詩30*08-6-17
胎動- soft_machine自由詩16*08-2-20
喫煙者- 吉田ぐん ...自由詩3207-12-21
詩が生まれるときと消えるとき- むむ自由詩207-12-13
「会社への要望を書いてください。無記名で結構です」- むむ自由詩507-10-31
生きる理由- 小原あき自由詩24*07-10-30
頭(こうべ)_- むむ自由詩207-10-21
なかなか踏ん切りがつかない人へ- むむ自由詩3+07-10-11
つまずく- 北野つづ ...自由詩3*07-9-8
U→Q- むむ自由詩307-9-7
赤いうわばきとたいくかん- 吉田ぐん ...自由詩2507-9-7
愛のカタチ- 北大路京 ...自由詩16*07-8-21
夏は泣かない- 悠詩自由詩24*07-8-2
7ミリメートル分の言葉- むむ自由詩1107-8-1
あまのじゃく。- うわの空 ...自由詩5*07-7-31
おそうめん- 吉田ぐん ...自由詩907-7-27
鍋と氷と出血多量- 青井 茜自由詩5*07-7-25
日曜日- 三条自由詩3*07-7-14
- 自由詩6*07-7-6
雑記- 吉田ぐん ...自由詩2307-6-26
アメリカン・ブレックファースト- 大覚アキ ...自由詩707-6-26
書店で働くということ- 吉田ぐん ...自由詩73*07-4-25
コバルト- 猫のひた ...自由詩10*07-3-30
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就職支援センターのこと- 吉田ぐん ...自由詩4306-12-30
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銃はスカートの中- 山内緋呂 ...自由詩805-1-15

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