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遠い管楽器の呼吸が
校庭にゆき渡る
共鳴して震える放課後の
まぶたが橙色にうつ伏せて
伸びてゆく睫の影が、滲む


正しく失われたチャイムの
赤い、低い、余韻
その、金属の香　.... 誰も
さよならを言わない
誰も、何も、言わない


＊


ジ、


ただ
重々しい青へ、空の、青へ
弾け散るように飛び立った蝉の
既にこげ　....
ゆるこさんのA道化さんおすすめリスト（2）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
下校時間- A道化自由詩1108-9-16
滴る耳- A道化自由詩2507-8-22
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