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言葉というものほどやっかいなものはない。
これだけありふれて、一番使っているものの筈なのに、いざ真面目に面と向かい合ってみると、なんてデジタルな奴なんだ、と閉口してしまう。わかり切ったことではあるけ ....
私らは
あなたの為に
集まった
何年振りか
何十年振りか
集まった
微動だにせぬ
あなたの為に
何も知らない
あなたの為に
思い出す
夕暮れの微笑みは
私の為ではなかっ ....
先生
ボク帰って来ました
この教室に
円周角やら
関係代名詞やら
習った
この教室に
先生
あなた方が座っていた
デスクに
今
ボクが座っています
こんなにも
広かっ ....
ケェキに
蝋燭たっていない
ケェキに
名前入っていない
晩飯は
ケェキだ
酒の肴は
ケェキだ
明日の朝飯は
忘れなければ
多分
間違いなく ....
雨もあがって
釣りに出る
高知新港外防波堤
潮の香りを再認識し
オバチャン達の間に入る
誰の浮きも沈まない
昨日は良かった
お決まりの挨拶
ウンチク好きのオンチャンの
自慢話 ....
蒼く濁った
水の下
虹色オイルの
カァテンの下
潜行すること
五メートル
潜行すること
十メートル
真っ黒な海底に到着す
真っ黒な海底に到着す
光わずか
....
影が一人増えた
灯された
蝋燭が役目を終え
また
一人影が増えた
重い空気が
脂汗を誘う
冷たい空気の下では
音の伝導率も高い
影が座り込む
行儀よく
影が笑 ....
ホテイアオイのカーテンの下では
本性がむき出しになって
貪り喰らう
貪り喰らう
お上品に
ツンとすました横顔
愛らしい
くりくりっと
まん丸い瞳
そいつが
貪り喰ら ....
夜な夜な
開けてみる
夜な夜な
取り出してみては
様々なシチュエーションを想像しては
あるいは
過去の思い出に浸ってみては
ほくそ笑み
ついに ....
ハゲ
忍び寄る
ハゲ
襲いかかる
おぞましき口づけ
柔肌に喰らいかかる
ハゲ
忍び寄る
ハゲ
群れなして来る
集まりて口づけ
柔肌に喰らいかかる
寄るな
離れ ....
ラウリ・ラパラは
松の木を削ったらしい
そいつから比べれば
なんてことない
作業の筈なんだが
気がつきゃ
にらめっこだ
また
やんわらかい
バル ....
オキアミ臭くなった手じゃぁ
硬くなった握り飯を
頬張る気すら薄れちまう
オキアミ臭くなった手を
イソメの汁のついた手を
ごしごしやったタオル取り出し
額の汗を拭いてみるが
あれよ
....
わたしの田舎に
とうとうコンビニができてしまった
もう
これで
この町も終わってしまった
二十四時間
煌々と国道を照らす
白い光は
人々を堕落させるためのみに
輝く
....
のろま
のろま
のろまどけどけ
みちいっぱいに
ひろがって
こちとら
あしが
ばいぶする
のろま
のろま
けっとばしてやりたいのはやまやまだけど
こち ....
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