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空には雲がなかった。ひとつも。
その先にあるはずの宇宙を疑わせるほどに青かった。
それについて考えていると、
日差しの眩しさや温かさ、
芝のにおいやこそばゆい先っぽ、
そ ....
指のような生き物が
小さな隙間から無限に降ってくる
と、
人間たちはいっせいに
歓声をあげる
次々と飛び上がり、手を伸ばし
掴もうとするさまを見て
宇宙船は、
そ ....
老人が馬に乗ってすれ違っても
別に驚かないような、日だ。
薄暗く、降ったり止んだりの雨
いつまで経っても乾かない、日だ。
とぎとぎの車の音はいやにでかい
のに、通り過 ....