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小さい頃の僕は
捜している物はいつも
手の届くところにあって
幸せだった


それが一段背が伸びた頃から
少しづつ遠くなった で ....
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突然の雨に読みかけの新聞を掲げ
歩き出すと
ポタポタ
新聞紙に残る雨痕は
不思議に一定方向に跳ねが伸びて
跳んで
僕は誘われて歩いて行 ....
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季節はなんて早く
通り過ぎて行くのだろう
もう春だと思ったら
陽の光は力いっぱいの強さで
もう初夏のようだ


季節の風は
確 ....
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何もないが降った日に


季節はもう初夏だと言うのに
空から何もないが降ってきた
何もないは初夏の街並みを埋めてしまって
僕は降り ....
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この世の中には
幕間に控えて居る役者は
いっぱいいて
人が羨む役を貰えるかは
まことに運次第なのだと思う


人は与えられた役の ....
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いつも何かが足りない気がする
いつも何か一言いい足りない
いつも何かを忘れている
いつも何か遅れている気がする


忘れてしまったもの ....
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幼い日
五月五日
かしわもちが右手の親指にからみつく
ふわふわした髪
大きな耳
口元に大きなえくぼがあった
一瞬の喜び
木の床に ....
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きらきら光る
硝子の破片
きらきら光る
小川のせせらぎ


寂しく独りで
光っている


きらきら
きらきら
光っている
 ....
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おいらは鈎にぶらさがったあんこうさ
口からいっぱい水を呑まされて
ぶらさげられて
身を削ぎ落とされる

皮も
鰭も
胃も
腸も
 ....
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その一本の桜の木は
古い民家の門扉の横にあって
左右に大きな枝を広げていた

ごつごつとして人を寄せ付けず
大地の力を漲らせ
雨風にそ ....
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忘れられた想い出 / 勘太郎川 紅橋付近


ぶらり ぶらぶら
裏町通り
場末の路地の夕餉時

さあさ いらはい いらはいよ
 ....
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人は87年間考えて、
考えて考えて、
考えて生きていくと、
いったい何に成るのだろう。

心に硬い硬い殻を纏った
岩石にでもなるのだろ ....
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雨と風が一緒に顔にかかって
少し髪を濡らす交差点に
ぼくは独り君を想い立っているよ

君がいつもしていたリュックの色は薄い緑色で
不思議 ....
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欠けた塊の怒り


輝くような怒りはあるか?
物質のように堅い岩石のような怒り
傷ついて欠けてしまうような怒り
純粋で結晶していて ....
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からっぽな心 / 電車の影を追って


電車の窓から外を見ると冬日の光の影が
併走す ....
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それは
青空を巻いて
大きく旅立って行ったのだった

遥か眼下に
広がる世界は
大きく変わろうとしている

幼い頃
見 ....
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心の触手を伸ばして


感性を解き放ち

触手を伸ばし給え

心を拡げよう

静かに静かに拡げよう

両手を拡げて感じよ ....
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君に一等賞をあげよう!

神さまが居たんだ
表参道の交差点から明治通りを渋谷方面へ歩いていたら
通りすがりの神さまが振り向き様に僕の肩 ....
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今更ながらに想うのだが


もう一度自分を
バラバラに分解して
細かいパーツの
ひとつひとつに分け
そのひとつひとつを
見分け分類 ....
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自由 / フリー でいたい

色々なことに捕らわれていては見失ってしまう

ただ真っ直ぐ向いていたい

でも君は時折ぼくに向かって言う ....
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打ち寄せる砂浜に
文字を書いている

崩れ消えて行く文字達

流木を持ち
強く刻み付ける

水際に暗く強く ....
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窓ガラスに映る大空は青く
青いパネルの上に白い雲が貼り付いていた
冷たい空気が流れ
机や椅子は緊張している
床の上には煤がざらつき
チョ ....
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わたしはひかり / わたしはしずく

ふようして / こうかする


あなたはやみ / あなたはこうずい

かくさんして / ....
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心を写す鏡のようだ
朝のsoraを見てそう思った
自分の心持ちが分かるような気した
元気がある時
後ろ向きな時
強い時
弱い時
so ....
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夜の
瑠璃色の涼気に
夏は
フゥとため息をつき
頬杖をついて
浅い眠りを眠る
薄青い羽虫は
闇の中を飛翔するであろう
夏の夜に
 ....
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人に優しいから自分に優しくなれる / 逆もまた真なりだ

一生懸命生きて来て楽なことばかりじゃない
辛い時にしっかりと支えてくれるもの /  ....
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独りぼっちの花へ / 夜の公園にて

孤独な魂には
孤独な所作が必要だ
孤独な笑いと
孤独な涙が
顔を色分けている




 ....
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はるか大昔に天子が山頂にのぼり
おお我が美味し国よと祝詞を上げた山は
小さいころの遊び場だった

山の中腹には幾つか洞穴のようなものもあって
 ....
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鯨にある指先(地上)の記憶のように
人間にも忘れてしまった記憶がある
それはsora(翼)の記憶
身体の奥にある翼(骨)の記憶を頼りに
背 ....
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陽炎のゆれる炎の一日
草は夏の息をかみしめ
熱く重たい目蓋を降ろす
紅い夕日よ

それは陽炎のゆれる炎の一日の終わりの
時の流れの流 ....
あおばさんのbeebeeさんおすすめリスト(99)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
想像の手を伸ばして_/_ _それは繋がって行く- beebee自由詩29*12-7-4
雨にあるこう- beebee自由詩25*12-6-24
通り過ぎる春に_/_駅裏の空地で- beebee自由詩25*12-6-16
日本橋のイタリアンレストランで_/__2012.05.27- beebee自由詩25*12-6-8
地に沁みる影が光を含むまで- beebee自由詩31+12-5-30
雲が流れていくよ- beebee自由詩2812-5-23
参観日_/_幼稚園の記憶- beebee自由詩26+*12-5-14
硝子の破片_/_きらきら光る- beebee自由詩25*12-5-6
あんこう鍋_/_悪食賛歌- beebee自由詩25*12-4-16
桜木_/_その大きな木は生かされている- beebee自由詩28*12-4-7
忘れられた想い出_/_勘太郎川_紅橋付近- beebee自由詩24*12-3-23
岩石のような人- beebee自由詩27*12-3-18
誰か背中を押してくれ_/_冷たい交差点- beebee自由詩27*12-3-3
欠けた塊の怒り- beebee自由詩27+*12-2-24
からっぽな心_/_電車の影を追って- beebee自由詩28*12-2-5
孤影_/_遠く飛び立って行った白い鳥- beebee自由詩28*12-1-28
心の触手を伸ばして- beebee自由詩22*12-1-20
君に一等賞を上げよう事件_/_冬もやっぱり不思議話- beebee自由詩34+*12-1-9
それは新しくて滑らかな赤い絹目のリネンなのだが- beebee自由詩2711-12-8
不埒な野心家でいたい- beebee自由詩23*11-11-26
波に消される文字に_/_自分よ、心のままにあれ- beebee自由詩33*11-11-10
教室_/_昔通った中学校の木造校舎が博物館になっていた- beebee自由詩24*11-10-6
わたしはひかり- beebee自由詩29+*11-9-17
朝のsoraと太陽- beebee自由詩24+*11-9-11
夏の夜に- beebee自由詩17*11-8-31
人生捨てたもんじゃない_/_あなたに想う言葉- beebee自由詩21*11-8-24
独りぼっちの花へ_/_夜の公園にて- beebee自由詩18+*11-8-17
橿原断片_/_耳成山- beebee散文(批評 ...21+11-7-26
翼の骨の記憶_/_いつかきっとsoraを飛ぶ- beebee自由詩23*11-7-21
時の流れ- beebee自由詩18*11-7-15

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