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山手線から見える住宅街のテラスを遠くに
厚切りのミートローフを思い返す。
暗い路地を遠くに
音と植木のテラスを目指して上る坂の上には
友との語らいと味わいの時間が
一人き ....
別れを伝え行く人々の亡骸を積み上げるかの様に
上を目指してゆく・・・・。
「残忍に、なってしまったのだ。」と
泣いたのは最初だけ。
今では
戦場の一人となった。
( ....
会えると感じた、深夜の歌舞伎町。
都心へと向かう電車内は、乗客もまばらで
反対列車の人々の顔が
余計に疲れて見える。
(とくん。とくん。とくん。)
とくん
....
話をするのは
メールをするのは
本音だからと彼女は笑う・・・・。
(話を聞いて。とでも言うように
着信音が鳴った・・・・。)
東口から
西口へ行く前
一分十六 ....
警察官・見つけて怯える・免停前
テロップに・名前が載ったと・大騒ぎ。
ドラえもんが、のび太を叱っている…。
「のび太くん!宿題は終わったのか?」
声を変えても・乳児が成人式を迎えても
お札の顔が女になっても
(言うことは、変わらないらしい…。 ....
薄給も出かける暇なく金貯まる。
(会社に泊まりこみ、丸五日・・・。)
駅に降りて
商店街のアーケードを走りながら
雨に濡れて、重たい洗濯物の後始末を計画した。
(雨だから、濯ぎだけでいいや。。)と
思いつつ
お気に入りの服が無かったか?
....
神様は気紛れだから
忙しい事と良い事は
一度に連れてやってくる。
忙しい・疲れたと思う時
そこに、何があるのか?見せないままやってきて
(落ち着いた。。)と思う時
無言 ....
久方ぶりの帰宅に
カップ麺を買い込んで
メータが振(ぶ)れないガスで湯を沸かす。
(それは、帰宅と言うより出かけるに近い。。)
…家ノ中ハ、他人事ノ様…
緑の無い中庭と
....
(御巣鷹山。)
やさしさに守られる
緑の視界・・・・。
520の御霊が
静かに眠っている。
尾根へと続く道中で
何かに触れたと感じ取れば
いくつもの墓標は
....
そこにいる・・・・。
理由は無く
考えるでもなく
説明でもなく
言い訳でもなく
求め合うかのように・・・・。
(ここにいる/そばにいる。)
近くにいるという予 ....
手を、握り締める。
ひとかけらの希望とともに・・・・。
目標を無くした瞳は
冷静という名の思考を手にする。。
「次がある・・・・。次がある・・・・。」
踏みしめた両足は
....
生きているだけで、戦争だ。
と
言った君の様に
戦う場所は、ここだ。
と
思った…。。。
くじけないで・くじけないでと
読み上げた
柴田トヨさんの声を聞 ....
トマト畑に、食の神様がいた。
真夏の午後
トマトを一つもぎ取って
冷たい水にひたして
丸かじりをする。
甘いお菓子よりも腹に溜まり
喉の渇きを潤したトマトは
祖父 ....
噛み付いたときから
血と肉の味に依存した
殺すつもりの言葉
何かを思い出したように
何かを埋めるように
深く深く落ちてみる・・・・。
おなかいっぱい食べて/吐き出す ....
ふんわりと甘いケーキの向こう側に
笑顔が見える。
おめでとうの一言と拍手で
喜びを感じ取る小さな手は
一つ二つと繋がってゆく。
(幸せなひとときを感じて、
ほおばる ....
出会いの1つに
一生がある・・・・。
にじみ出た物の先
振り払うことの無かった手が
恋だとか
愛しているだとかを通り越して
誰かと誰かを引き寄せる。
魂の共鳴 ....
「ブロッコリー1つ。」
シチューに入れようか?スープにしようか?夏野菜のカレーに入れようか
と
考えている合間に
1個85円のブロッコリーは売り切れた。
豚肉・カレールー ....
ざわ・さわ・ざわ
ざわざわざわ・・・・。
Q,今、一番欲しい物はなんですか?
A,睡眠時間…。
深夜三時以降
始発電車も無い闇の中で
電話を、取ったことだけは覚えて ....
「駐車禁止と貼られた紙に、ノックアウト。。。」
ぶつけて凹んだ、ハイジェットのボディーをなでながら
(一万五千円は、大きい。。)と
財布を開ける。。。
「すぐに、ここから逃げた ....
ゆらゆらと
洗面器に貯めたぬるま湯
三日間
布団で眠る事が出来なかった髪の毛を洗う…。。
(普通が何なのか、解らない日々…。。)
ゆら・ゆら・ゆらり・ゆら・ゆらり…。
....
定価一万円の服を買った日
これはよそ行き様と決めて週に一度
着ることを安らぎとしている。。
○春は、リボンのカットソー
○夏は、麦わらのカンカン帽
○秋は、大判のストール ....
呟いた一言が
急行電車に巻き込まれ
ほんの一瞬
そこにいるのか/いたのかも知らぬままに
遠くへ・遠くへと
引きずられて行く…。。。
曲がり道のその先
塀と塀と ....
待ち時間の最中
エンジンを止めた車の中で
ほっともっとの豚汁をすする。
イルミネーションを取り外した三鷹駅の北口
暗闇を恐れる人々が
路線バス・タクシーに飛び乗り
....
死と向き合う時
見えるものは何かと
振り分けを考える。
『故郷へと向かう高速バスは、静寂のターミナルに停車をして寒い空気の中に降り立つ私の心は、都会の無機質に揉まれて麻痺をしてしまっ ....
忘れ物を知りませんか?
白と黒の世界で、迷子になりました。
忘れ物を知りませんか?
声を出さずに、埋もれたまま
化石に成り果てました。。
忘れ物を知りませんか?
忘れ物 ....
制作進行は、死なない。
事故車両の中から、無傷で生還したプロデューサーが、新人に一言。
「安全運転を、心掛けて。。」
制作進行は、死なない。
無言配布のスケジュール表には、昨日 ....
慣れてしまえば
平気だと思い込む。。。
当たり前だと
素通りにする。。
「どうするかは、心がけしだいだから。。」
人と人との中で
振り分けを覚えて行った。。
....
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