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ぼくのすきな子はほくろがいっぱい
からだのあちこちに てんてん とした
なかなかのネットワークをもっている
ゆうべ食べたごはんを報告するのが日課で
ごはんを食べるたびにまたほくろが増えるの ....
空の青にぽとり
鮮血でした
ゆっくりと赤だけの虹をわたって
足の指の少しのつめたさで
春は訪れ
きみとの
どうしようもない部分をぽくぽくと
桜を食べて埋めた
おなかからの魔法、 ....
「いいの、わたし、ここで暮らすの。」
おんなのこの言い分って、すごくわからない。
こんな真っ暗でなんにもないせかいで
放っておいて、と言うように。
ぼくは、
耐えきれずきみの
葉脈 ....
破って、あげるよ。
きみのたまごのいいとこ、みたいなその声で、
わたしは目隠しされているのです。日々、わた
しはわたしが嫌いで、でもきみのことは好きで
わたしは目隠しされているのです。何も ....
くらむ、あしもとでひとり、
すうじをかぞえていました
たったままねむったりして
そのまま
どっかのおとこのひとにだきしめられるなんて
ゆめ、のようですね
にじんでゆく、
というこ ....
ねぇ、そもそも、
からだの中心ってどこに
あるのかしら?
ただ、
丸くなって眠るきみは
ドーナッツのなかま、みたいねぇ
まんなかの空白のふしぎがやがて
きみの中心のような気が ....
自転車のペダル踏み、学校を出てすぐに
いつもの、知らないおじさんに携帯で写真を撮られる
足下には、夕焼けが落ちてきて
ああ
影がもしもこのままなくなれば
世界は終わるのではないかと
思いな ....