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遅れてきた夏があおい空をひらく
零していったのは熱量と蝉の声だけじゃなく
あの時から又一年が積み重なって
封印してきた気持ちが崩れていく
月日が過ぎても消えない物ってあるんだね
いつか、 ....
夏の熱を切り裂いて宵闇に咲き誇る花火は
彩りと音の仲の良い双子の兄弟で
光と影、それぞれの役割をちゃんと心得ている
江戸の粋を三尺玉に詰め込んで
街のイルミネーションに負けずにきらびやかに ....
たなばた たんざく たちつてと
秋の空と乙女の心は七変化
夏じまいに
怠惰で熱っぽい光を
燦々と振りまきながら
ねっとりとした風が
がらんどうの原っぱを吹き渡っていく
夏休み最後 ....
夏の夜空の番人

星かごを襷がけして麦藁帽子を冠った少年は

いつも北を指す柄杓を星取り網にして

日曜から土曜までの一週間を飾るにふさわしい

喜怒哀楽、悲喜こもごも、揺りか ....
遥か悠久の昔、空と海と陸がまだ混沌としていた頃
全ての命は気ままに泳いで飛んで
果てもない混沌を駆け回るのは楽しかった

亀はいつの時代も競争に駆り出される性分なのか
ある時、亀と鯨が
 ....
夜空の道路状況はいつだって
盆暮れ並みの渋滞中で
高速通信は歩いている人に追い越されていく始末
こんな感じじゃ
にっちもさっちもどうにも
はかばかしくないのは見え見えで
さっきまで ....
熱量の足りない夏空の狭間の
ゆうやけ お山の向こうから
密やかに流れるジンタのリズム
風孕む ヒグラシの声
茜蜻蛉が沸き上がり
大時代なメロディに乗ってピエロが
一つトンボをきってジャ ....
五月晴れの代わりに雨だれを聴いていた

灰色の鬱屈が繭のように気分を丸め込む

長過ぎた梅雨の間に熟成され黴びた心は

あおく澄み切った夏空に溶け出していく

剥き出しの感受性は些 ....
いつも一生懸命予定を立てて
ひとつひとつ階段を登るように
こなしていくあなたへ

肩の力を抜きましょう

予定は未定であるわけで
至る道が閉ざされちゃったように感じても
今の一歩をどう ....
さてさて、陽射しをたっぷりと浴びて
顎が外れちゃいそうな程の大あくびを一つして
やっと、あの満腹なオオカミ君が起き出してきました。
おや、萌え出ずる若葉の頃は灰色だった毛並みも
日光浴、は ....
ワープ航法が確立され
テラから宇宙探検にこぞって飛び出し
地球歴16世紀に始まった大航海時代で
世界が縮まったように収縮を始めた宇宙

銀河建国2198年の今
宇宙旅行のトレンドも52 ....
夏ひらく夢は

空に爆ぜる大輪の花

ほんのり蛍の揺らめき

風孕むびいどろの澄んだ音色

今を鳴ききる蝉の声

儚く琥珀色に透ける抜け殻

明けていく毎日の残像
仕事が楽しくって
忙しさも勲章だと思っているうちに
携帯のメールもおざなりになっていく毎日
すれ違いばかりのあたし達
待ちぼうけを喰っている奴が
新しい局面を模索するのは世の常で
 ....
男女の蜜月は4年も続けば上出来で
後は想い出の時を刻んでいれば良い

社会的基盤がペアで行動する事を
定めてあるからか
結婚という契約は惰性というからくり
乗っかっていれば安心でらくち ....
ちゃんと季節は夏至まで巡ってきたと言うのに
太陽の奴いったい何処に居るんだか
朝寝坊を誤摩化しているのか
おつきさんと夫婦喧嘩でもして
目の周りの痣を見られたくないからか
この頃ちっとも姿を ....
あたしの心の奥底に
善と悪のふたごがちんまり住んでいる

哀しい事があるたびに
鏡の中の世界だと言い聞かせ
嬉しい事があると
これが当たり前だと言う現金な奴ら

言い訳上手なあたし ....
5月の天空の傘は雨漏りばかり

途中下車してコインロッカーで

制服を脱ぐのも板についた頃

初夏の爽やかさを置き去りにして

入梅前の隙間を夏空が我が物顔で占拠中

教室の片 ....
衝動買いしたあたらしい
さくら色のミュールは
今日もぽつねんとお留守番
靴箱で雨音を聞いている

いつものズックを取り出して
水たまりもひとっとび
バスぎりぎりまで朝寝坊

 ....
うちの紫陽花は
空に恋したスカイブルー
緑濃くなる毎日に
徐々に徐々に青ざめていく
雨にけぶる緑に
空が忘れないでと
呟いていくの
鈍色の雲に覆われた空は
湿り気よりも寒さを貼り付かせ
初夏のはずの陽気に楔を打ち込む

絶対、赤が足りない

蓄積されていくのは垢ばかり
くすぶっていく気分は盛り上がらず
爽やかな ....
日本から3時間半、高度に慣れた躰は世界初の時速431キロの風景に晒される。南京ロードに花吹雪は散らない。圧倒的な人ごみが蹴散らす埃が舞う。暗躍するのはスパイではなくスリばかり。資本主義の国で引 .... うっとうしい毎日
何もしたくなくって
喧噪の中で友達の声が
頭上を漫然と通過していく

雨が降っているのを見るのが好き
出かけたくない理由が
優しく降り込めてくれるようで

 ....
寄りかかった柱の
  きずあとを指でなぞる

地面すれすれまで
  しおたれた こいの
    恨めしげな ギョロ目
      ソヨともなびかず

すみきった あおは
   ....
知っているのに

知らない振りをする優しさや

わからないのに

解った振りをする優しさより

弱肉強食の今日

千尋の谷に突き落とすような

ライオンの優しさが

欲 ....
スモッグか春霞のせいか
メラメラと焼き尽くす朝焼けはない
セロファンに透かしたような太陽
掴めそうな不吉

それでも朝の鼓動は姦しい
チュン チュン チュンと 
ことりは さえず ....
ねぇ、あなた
あたしが博士から手紙が来たのよって言ったら
誰からだと思う?

今だったら数学を愛しているあの博士からかしら
記憶が80分しか持たないあの博士
そう、あの博士

 ....
早速、ゴルコンダをググったら
ゲっ実際に存在していたのかよ

何だよ?1512年-1618年まで
ムガール帝国がイスラム教を
統一した時滅びたようだけど

近世デカン東部にあった ....
あぁ、今日も朝日が昇る
坊さんがひとり佇む
ガリレオ・ガリレイを吸って吐き出した
今は三時三十三分
ルンルン留守番上手な瑠璃カケス
なんだ坂こんだ坂
苦労ばかりが張り付いて
ろくでなしを ....
厳しかった今年の冬の寒さに
思わず手にした鰐の着ぐるみ
澱んだ日常の沼地にひっそり
停滞中の鰐輪にくろこだいる

しとしとピチョンと桜色の雨降る日曜日
菱形の鎧はギシギシと軋ん ....
はしっこの村にはな
働きもんのじさまと
ばさまが住んでいた

お日さまよりも早起きで
毎日、一汁一菜の粗食
いろり端にはやかんが
チンチンと湯気を上げ
窓辺には四季折々の彩 ....
あおばさんのかおるさんおすすめリスト(121)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
*魂、魂、降って来よ*- かおる自由詩7*06-9-11
*双子の花火*- かおる自由詩7*06-9-9
*七夕七景*_〜夏じまい〜- かおる自由詩7*06-9-6
*七夕七景*_〜番人〜- かおる自由詩10*06-9-2
*黒い大地*- かおる自由詩10*06-8-29
*4000億の星の群れ*- かおる自由詩4*06-8-25
*流れる星のさーかす_13*- かおる自由詩5*06-8-22
*感受性応答セヨ*- かおる自由詩8*06-8-18
*あなたへ*- かおる自由詩8*06-8-13
*レィビー*- かおる自由詩7*06-8-8
*アクアダイバー*- かおる自由詩8*06-8-4
『_夢_色_透_明_』- かおる自由詩11*06-7-17
*ロリポップキャンディに見る渦巻き考*- かおる自由詩9*06-7-12
*ビバ!嘘つき*- かおる自由詩9*06-7-9
*鳴く電灯*- かおる自由詩8*06-6-23
*ふたごパラドックス*- かおる自由詩8*06-6-16
*平日の亡命*- かおる自由詩11*06-6-5
*あたらしい武器*- かおる自由詩10*06-5-26
*あじさい*- かおる携帯写真+ ...9*06-5-24
*_(´・ω・`)*- かおる自由詩5*06-5-20
*豹、その速さで壊れるな*- かおる自由詩7*06-5-16
*ト音記号*- かおる自由詩9*06-5-12
*ちまき*- かおる自由詩10*06-5-1
*優しさ*- かおる自由詩9*06-4-22
*その、平穏*- かおる自由詩9*06-4-20
*博士からの手紙*- かおる自由詩5*06-4-7
*ゴルコンダ王国*- かおる自由詩5*06-4-5
*あーがいるなくろこだいるはころもがえきぼう*- かおる自由詩6*06-3-24
*アーガイルなクロコダイルは衣替え希望*- かおる自由詩7*06-3-22
*はしっこの村*- かおる自由詩8*06-3-16

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