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瓦礫の残る空き地は、日差しに
揺らめいていた、陽炎の向こうに
はるか彼方に、元気の良いビルが林立する
忘れ去られた、この空き地に佇んで

滅んだ営みの亡霊が語る
工員たちの笑い声や、怒鳴り ....
「ととん、ととん」
曇った夜空から
列車の走る音が聞こえる
大気の具合でこんな日がある

目の前に来た列車に
いい加減に乗り
いい加減に乗り継いで
私の旅は現在にある

飛び乗った ....
小学校の教師は
満州の寒さを語った
近所のおっさんは
突撃の仕方を語った
母親は
配給の乏しさを語った
父親は
出征の誉れを語った

街では
白い軍帽を被った脚のない人が
人通り ....
あおばさんの山部 佳さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ネコジャラシ- 山部 佳自由詩214-6-19
列車の音- 山部 佳自由詩1114-5-6
伝言- 山部 佳自由詩814-4-15

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