すべてのおすすめ
かなしい雨
細糸の雫を見つめる双生の水晶体
いつか止むのだろうか
あの鈴の音が空へ駆け上がったなら
乾きは喉に集約され
無上の必然を照らし出す
許されること その贖罪を見据えなければ
無 ....
両の手の平に抱かれる宇宙
手からはそれを引きつけ、また離す力が充てられるから
楕円形をした宇宙は落ちることなく、ふわふわと手の間をおよぐ

頭(こうべ)から髪が抜け落ちるように
 ....
長い旅路だった
絶望の灯火を燃やさねば
死すら受け入れがたい道を
ただ歩いて

私は太陽に触れる
命の限界を超えて愛するは
その代償も大きく

喜びと苦痛は何処で結ばれ輪になるの ....
秋の夜の先端が月に届き
丸い円の中心から滴り落ちる雨粒が枝葉を揺する

遠く近く震わせる鈴虫の唱和に
一際大きく腹をこする一匹の独唱
寒気にさらされ弱りゆく命を一心に鳴らし
鈴虫は何を ....
あおばさんの由木名緒美さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
楕円を描く雨- 由木名緒 ...自由詩15*15-8-23
胎動- 由木名緒 ...自由詩10*13-10-6
旅人- 由木名緒 ...自由詩6*13-10-4
残月- 由木名緒 ...自由詩12*13-9-6

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する