すべてのおすすめ
入道雲がいくらでも湧いて出てくる日に
大家さんから自転車をいただく
パンクくらいなら自分で直しちゃう人だ
これでパトロールが楽になるね 大家さんは微笑んで
ぼくは感謝のことばもない
さっ ....
あなさびし、
って
三十回言うと
幸せになれるらしいよ
酷く輝いた瞳で言う君に
一抹の不安を抱えた僕は
言わなくていいよ
と
少年のように返した
別に言っても ....
無邪気な夏を疑いもしなかった僕らは
教室にひしめいて
このなかから将来
プログラマになるやつが
出てくることも知らず
なにかを求めて
なにかを積み上げ
なにかをこねまわし
なにかを ....
今日 気持ちに
濁点がつきました
かぞくも
こいびとも
ともだちも
じぶんも
爆発しそうなかんじょうが
生々しい濁点の上の
現実的な関係です
....
虹がミドリで怖い
茶色がミドリで怖い
喉の奥がミドリで怖い
目を瞑るとミドリで怖い
近所の肉屋がミドリで怖い
ドアを開けるとミドリで怖い
黒塗りのベンツがミドリで怖い
彼女の浮気の言訳が ....
たくさんの花を枯らした
サボテンやアロエも枯らしたし
ケフィアやカスピ海ヨーグルトも駄目にした
それでも命は大切にしなければならないからと
小さな虫はその形や色が嫌いでも
なるべく殺さず ....
脈を取ると指先に
セミの鳴き声が
伝わってくる
僕らの身体の中にも
駆け抜けていく夏があったのだ
どうかお元気で
手を振り
手を降り返したあなた
あの日に
友だちでいてくれて良かった ....
押入れの中で目覚めると
いつものように優しくなってる
手も足もおもいっきり伸ばして
指先の細かい部品までもが
思いやりに溢れている
感謝の言葉は誰に対しても
正確に発することができ ....
ファーストペンギンは
勇気があるから真っ先に
海に飛び込むんじゃないよ
後ろから迫ってくる
他のペンギンたちに押し出されて
ぽちゃん
こんな感じ
そう教えて
プールに飛び込んだ君を ....
彼女という人は
詩人とかそういう類の人みたいで
ときどき僕を近所のファミレスに呼び出しては
伏目勝ちにちょっと小難しいことをしゃべり
左手に持ったフォークでグリーンサラダにやつあたりし ....
「ここから飛び降りるって言ったらどうする?」
「やれやれ。気まぐれなお姫さまだ」
「なによ、その棒読みのセリフは」
「感情がこもっていないんだよ」
「あのねー」
屋上、 ....
僕は奈良公園で鹿の角をにぎっていた
同じころ
父は帰りの電車のつり革をにぎり
母はスーパーで安売りの大根をにぎり
妹はベッドの上で携帯電話をにぎっていた
隣の部屋の夫 ....
+TATOOの悲しみ
水商売をもれなく売女と呼ぶ
その在庫表の端には
くたびれたドラえもんが描かれている
規則正しく働ける
抜け目ない線とスイッチの裏の
せわし ....
(1)
僕は眩暈をおこし倒れゆく途中、眩暈の原因はこの部屋の絨毯の模様がどうにも見慣れない形に変わってしまったからだということに気づき、しばらく斜めになったまま考察を続けた。
(2 ....
ほの暗い駅
列車の中で一点を見つめている
あなたの眼差しを見送る
”お気をつけて”
その一言だけが伝えたかったのだけれど
ベルが鳴り止んで動き出したのは
列車ではなく
ホ ....
なんの特徴もない女が
シャンプーのつめ合わせ持ってやってきて
さっきからうちの風呂場で
シャンプーの中身をつめ替えていて
僕は黙って後ろから性交し
女の中に白い精液をつめ込んだ
....
楠木理沙さんの自由詩おすすめリスト
(16)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
そして、ぼくらは途方に暮れる(Mr.チャボ、SOS!)
-
角田寿星
自由詩
8
07-7-27
"あなさびし"
-
ゆるこ
自由詩
20*
07-7-15
テトリス
-
悠詩
自由詩
7*
07-7-15
こころ(心)
-
紺
自由詩
8*
07-7-4
ミドリ
-
大覚アキ ...
自由詩
14*
07-6-28
花
-
たもつ
自由詩
42*
07-3-24
さよなら
-
たもつ
自由詩
28
06-9-28
ドラえもん
-
たもつ
自由詩
94
06-8-3
ファーストペンギン
-
アイバ ...
自由詩
18*
06-7-27
彼女という人は
-
Monk
自由詩
17+
05-9-18
やきそばパンはいかにしてなくなり、夏はどのように始まったか
-
Monk
自由詩
29*
05-8-31
僕は奈良公園で鹿の角をにぎっていた
-
Monk
自由詩
19+
05-8-25
くらげの日々/知っている
-
石田 圭 ...
自由詩
31
05-8-8
おはなし_1〜50
-
Monk
自由詩
53*
04-4-20
発車ベル
-
たもつ
自由詩
32
03-12-18
シャンプー
-
Monk
自由詩
9
03-10-12