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あなたは、
簡素な手順でわたしの胸倉を開き
匂い立つ土足
こればっかりは慣れないものです
その度に鮮やかに毟られる
あなたと遭難したい
篭って
香しき動揺が眼に見える位置で
わ ....
ひるがえる灰色のシャツ
がそっぽを向く夕暮れ
の片隅に咲いている花
とそれをなじるあなた
本当は愛してたいのに
を口にしないひと
そして思ってもいないのかも
と勝手に悲し ....
『かしつ』
いたいよ
ふさがれて
泡になる
しゅんしゅんと
ことばが
やけに
つめたくて
さらさらと
背骨が
こぼれる
音
が
する
だから
きみでは ....
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