すべてのおすすめ
安心できる人に出会ったので、
すこし、うれしい。
あなたが今おもったような意味ではなくて。
私はその人を放っておける。
ほっといても心配しなくていい。
私がバカげたことをしても、きっと
....
懐かしいお風呂屋さんのフルーツ牛乳をコンクリに撒いて 滑りたい
群青色でよかったのに誕生日プレゼントの革ジャンなんて
グミチョコレートパイン味の千円札なので釣銭は結構です
....
さみしいなと思った途端に寂しくなくなった
それというのは自分でもわけがわからなくて
たとえていうなら水族館に行ったことが無いとか
煙草の火をつける方じゃない方に火をつけたとか
手帳に挟むペンが ....
ゆうぐれが
ひとつずつ死んでいく
さよなら、それでも
また明日
会えるといい。
と
なんども手をふる
彼は
東ばかりを見る
橙の
奥 ふかく
つめたく
や ....
電車
に、轢かれた。
猫
踏んだら、噛まれて逃げてった
草むらの中に逃げてった
ら、モグラの穴に落ちて別世界
そこでは裸の男女が夜通し踊り明かしていた
暗闇なのに、ぶつからずに踊ってる
....
桟のきしむ音のする
ほこりっぽい網戸をひくと
あごの線にそう
あどけないおくれ毛が
すずしく 揺れた
たとえば を
話すとき
そのよこがおは
やわらかそうに 笑うのだけど
うっか ....
君がシャワーを浴びる間に即興でできあがるパラレルワールド。
着信がメロディーで看板が歌詞でぼくらの街は音楽になる。
風景はマルチなシマシマにすりぬけるスピードのカラフルな焦燥。
街路 ....
味気ないカレーを食べた
寝言は 「虚しい、虚しい」と繰り返すばかり
角膜に幻覚を突き立てて
あくる朝 すっかり日が昇る前に
確実に思い知らせよう!
真っ赤な唐辛子をかじりながら
高 ....
都電そりの、道そりの、雨はひと粒、ふたつぶつぶ。見上げて手あげてる、照るよ。やや、よよ、夜道、にて、ぼんにゃりを揺りつぶてる、水をた、ポタ、を、た、とえば一滴とかぞえる、るでしょう。小雨は歯、は。すか ....
傘をささずに帰ってきたら
ぽつりぽつり、と、前髪の報復
それがしょっぱい涙じゃないこと
かなしいのかしらね
おまえは3よりも4だよな、と君は言います
もしかしたら心配、なのかもしれなくっ ....
何気なく押しだした吐息に
繊毛が混じる
機械じみた寒さが
曇りガラスの窓を割る
結び目が一つだけついた
硬いロープが
乾いた土に
弓矢を放 ....
Dのない空で
夜にシュプール
永遠に戻れない滑走路だ
15:00
冷蔵庫が壊れた
ねえ 父さん
母さんが
今 通り過ぎましたよ
(新聞の音)
7:00
僕の洗濯機に
さわらないで
母さん
父 ....
うちのとけいは
3ぷんすすんでいる
わたしは
なおしたほうが
いいとおもう
ほんとの
じかんが
わからないから
やさしくて
ことば は 壊れて
きらきら
わらうのがくせで
ああ、いいこだねって
かんけいないところでささやかれて
でも、レジに入金して
もどってきたら
あなた、 ....
生身の夜だ
おれは背中のニキビをつぶす
コンビニで二時間過ごせるあの女を手放した
ひどいいびきをかくくせに脚はきれいだった
といってもおれはそんなに ....
八つまわって生まれ年には
かざぐるまで遊びます
ずっとずっと昔から
そういうことになっております
孫達が方々探し歩いてくれましたが
あいにく
アメリカ色の
プラスチッキーなものしかな ....
見っとも無いことだといったらきっと怒るだろうけれどつまりは探して欲しいだけなの
そこに居るの なんて君の言葉に今度こそ返事をしようと思っていたって
もう一回を君が言ってくれないなら私はいな ....
翳りはじめた葉の陰でねむる日の
腕をのばし
触れた輪郭を
最初のものとして、覚えておこう
たゆたう
まだ眼をあけてはいけない
つたい流れてくる感触は、にぶい冷たさにふるえ
昨夜、飲み ....
足首を辿って
くるぶしに座って休憩したら
かかとの頭が見えてきた
地図
それからブルーの手紙も
鍵色のドライフラワーも
あの岩砂漠で
すべての証を
かかとに集めて
炎で燃 ....
家に 帰ろうとしてるのに
じてんしゃ こいで 浮遊する
わたし 街灯がともり 青白く
青白い わたしの骨は
木枯らしに 透け
境界線を 浮遊する
わたしのにおいは 地面のにおい
湿っ ....
結婚したてのころ
奥さんがバスンバスン布団を叩く音を聞いて
親のかたきじゃないんだから何もそんなにまで
なんて思ったけど
十年目に
「布団は親のかたきなの」
衝撃の告白
親のかたきに ....
なにかをしようとするたび
あー もうだめ
ゆびやかみのけのさきから
きもちのかたまりがぽろぽろころがりおちて
あたりをうめつくすので
ゆきかきのように
かきわけてもかきわけても
おも ....
あいつはとても優しい
プラスチックの歯ブラシが風呂場で
ふいに落ちたときにおもうくらい
それくらいさみしい
大阪で
散乱する破片を踏んでみてから
それが言いたいことだと気付く
僕 ....
べつにタバコを、
続けて何本吸っても
何かが変わるわけじゃないんだ
咳すらも今日はない、残念ながら。
めずらしく今日は友人が来ない、
それにかこつけて
だらけてはみたけれど、
なんだ ....
夕刻
おとこまさりの包丁裁きで
頭を落として
からだを開いた
中骨を
刃先でなぞる
膜を破る
洗い 流す
ぴりぴりとあかい
赤は
どこまでも
泣き止まない
鍋の底で ....
黒頭巾ちゃんが寝ているあいだに
内緒で神さまをこわしてしまおうか
慈愛のシャワーがどうしてもやまないなら
谷間のユリ
という名前の薔薇をささげよう
あかいゴマシオを世界にふりかけるよ ....
冷蔵庫には蟹がある
九本足の蟹がある
あたしは今夜見ないふり
首の赤味を押さえます
もしか
あなたが欲しいのが
甲羅の色のランプなら
あたしは ....
そらいろの
きれいなびんをひろったので
ていねいにあらって
ひるのあいだ
えんがわにおいてみた
ゆうがたには
とうめいなみずがいっぱいたまって
びんのそらいろが
ゆるゆるととけだし ....
あいかわらず颯爽と世界は血をはく
めくるめく憂鬱にようこそとぼくは言いたい
今日も殺される夢を見たよ
教室によくいるちょっと苛立つ奴の真似とか
無駄に上手くなったりしたよ
削除されたホームペ ....
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