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退化を始めた水掻きの
薄い膜が、そっと
私の身体を動かしては
その感触を
柔らかくしていく
 
反射した光と
屈折した光の交点は
ゆっくりと揺らぎながら
ただ、全てを
受け止めてい ....
きみがもし
にさんかたんそを
はくのなら
ぼくはそれさえ
すうとちかうよ
 
きみがもし
にさんかたんそを
すうのなら
ぼくはそれさえ
あいしていくよ
 
そしてもし
すこし ....
空と宇宙の間
光る尾を引いた
星の欠片に、乗る
 
本当は
光ってるんじゃなくて
燃えているということには
知らんぷりをして
 
 
指で作ったカメラで
シャッターをきる
閉じ ....
夕暮れの示す赤、に
静かな夜が
そうっと足を
降ろす
 
生まれたばかりの
一筋の淡い青は
瞬間的に広がってゆき
世界を、ふわり
包んでしまう
 
 
ビルの窓に反射する
車 ....
水溜まりに映る
青く、吹き抜けた空の
隅っこで泣いている
雲を見つけた
 
そこだけが
深い灰色に沈んで
しくしくと
雫を落としている
 
 
大丈夫ですか、と
声をかけると
 ....
空に浮かぶ
小さな、輝きたちを
指先でつまんでは
ごくりと飲み下す
 
たくさんの色で
彩られた私は
いつか、同じように
あの空に浮かぶこと
 
夢、見ている
 
 
**
 ....
アマゾンの原住民が
仕掛けたような罠に
捕らわれてしまったのは
随分と、昔の話
 
その2つの目に
見詰められた瞬間
僕は、息をするのも
忘れてしまって
 
一人では
生きていけ ....
説明不足のままで
鳴らしていた警報は
今はもう、空気に溶けて
宇宙へと
気化している
いるから、
 
正論をぶつけたと思っている
君の思考から
ネジをほどよく外して
考えることを
 ....
底の少し剥がれた
スニーカーで、歩く
レンガに反射する光が
私をほんの少し
焼いている
 
とりあえず深呼吸
一回、二回
排気ガスは気にしない
それすらも
世界の一部だと
言って ....
雨色の空気が
私の奥をノックする
深く吸い込んで
吐くだけの、仕草
 
名も知らぬ花に
小さく声をかける
雨音はもう
とうに止んで
 
 
水溜まりの上を
わざと歩く
波紋が ....
円谷一さんの山中 烏流さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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きみ_と_ぼく(連詩)- 山中 烏 ...自由詩8*07-7-26
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青い亀裂- 山中 烏 ...自由詩6*07-7-12
- 山中 烏 ...自由詩12*07-7-11
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蛙と蛇- 山中 烏 ...未詩・独白507-7-5
終演- 山中 烏 ...自由詩1407-7-4
世界の見つけ方- 山中 烏 ...自由詩17*07-7-3
長雨の後に- 山中 烏 ...自由詩10*07-6-26

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