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僕らはいつまでこうして悩み、
こうして苦しまなければいけないのか
朝日が昇る時、
それは本当に変わるのか
僕らはいつまでここにいなければいけないのか
僕らはいつまで繰り返すのか
....
貴方を始めて見た時に
幼い私は死にました
雷に打たれた衝撃で
初めて焦がれて死にました
貴方と初めて交わした夜に
乙女の私は死にました
動機が激しく息もまばらに
全てがとろけて死にま ....
息切れには
吐息を感じている
ふたりぶん
ベッドのしわには
地球のあと
煮つめあっている
部屋の光り
せんぷうき
ぶーん
ふたり
せわし ....
音が
匂いが
熱や温度が
あらゆる化学反応
あらゆる物理現象
それらは皆さん
デジタルなものでありました
悲しみだけが
哀しみだけが
藍い ....
太陽が自分の姿を隠すとき
世界を赤く染めて
自分が消えていくことを
知らせて 消えていく
それは私も同じく
誰かの元を去るとき
私がいたことを忘れないよ ....
あったかくて やわらかで
僕を包み込んでくれて
安心できて
心地がよくて
時々怒って
たくさん笑って
僕の側にいてくれる人
{引用=
1997
}
声の名残りが
短く重なり
雨と雨の手
屋根に眠る手
甲をめぐる
ひとつの羽
道はかわき
風は糸に寄りかかる
見えない刃と刃がすれちがい
音だけが回り 残さ ....
コップの中に
クモが死んでいた
窓からは小さな光が
降り注いでいた
懐かしく干からびて
良く見ると
キリンの死体だった
外に運び出さなければ
と思うけれど
大きすぎて
どこか ....
サイコロをふって
コマをすすめたら
梅雨入りのため
一回休み
と、出た
しかたなく
ぼくは軒下で
ほかの誰かと相合傘の
あなたの後ろ姿
おとなしく見送った
飲み干したはずの水は
グラスいっぱいに湧き
混じるように
切なさが膨らんでいく
追いかけている錯覚に惑わされながら
通る道
目の前には車が、車が一台
言い聞かせる胸の内に
光る笑顔 ....
吐き出したのは
溜め息と
嫌悪感
抑えきれない息苦しさに
もがき苦しみながら
空を見上げてみれば
....
ふとした瞬間に青い空
僕は心臓を砕かれた
あれほど危険と言われていたのに
ふとした隙間に青い空
僕は心臓を砕かれた
無心になりたい
真空に
舞い散る光に
目をつむって
無心になり ....
夜がさらりと降りてくる
目覚めない
女の髪のような
さっきまで長く長く伸びていた影は
地面に溶けてしまった
あるく
あるく
よるのみちを
夜が満ちてゆく
そこここに
....
ひたむきだから
汗をかく
それは
おろかであるかも知れないけれど
ふしあわせの向こうが
しあわせであったり
するもので
虹は
しずかに消えてゆく
あおぞらがき ....