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暑い夏だと、手がひとりでに動く。
発せられなかった声も、潮風の涙腺にとけて。
装飾のための深い窪みまで、
透き間なく、枯れている、古い桐箱に眠るフィルムを、
年代物の映写機に備え付ける。
....
換気扇が、軋んだ音を降らす。
両親たちが、長い臨床実験をへて、
飼い育てた文明という虫が、頭の芯を食い破るようで、
痛みにふるえる。
今夜も、汚れた手の切れ端を、掬ってきた、
うつろな眼で、 ....
花弁を剥きだしの裸にして、白い水仙が咲いている、
その陽光で汗ばむ平らな道を這うように、
父を背負って歩く。
父はわたしのなかで、好物の東京庵の手打ち蕎麦が、
食べたい、食べたいと、まどろ ....
あずみのさんの前田ふむふむさんおすすめリスト
(3)
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日付
包まれる夏の風景___デッサン
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前田ふむ ...
自由詩
33*
07-7-11
あまのがわ
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前田ふむ ...
自由詩
34*
07-6-16
森番—透過する森のなかへ
-
前田ふむ ...
自由詩
38*
07-6-6
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