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万里の長城の城壁を全て絵で埋める計画がある
という嘘を
昔、画家志望の少女に吹き込んだ

少女は膨大な時間を費やし
ありとあらゆる美術技法を身につけて
そんな嘘などすっかり忘れていた僕　.... 私は朝からずっと観覧車に乗っています
同じところをぐるぐるぐるぐると
朝からずっと回っています

病室の窓からは
あの人がこの観覧車を見ています
そして時折絵筆を取り出しては
　.... 近くにいるときよりも、
離れて過ごしているときの方が、
もっと　ずっと
気になるものなんだなあ。 人を殺そうと思いました
私はまだとても幼いので
私が人を殺せば
とても大きなニュースになるでしょう

私は殺すための人のリストを作りました
私の周りにはいい人ばかりでしたので
　.... 庭の土を耕して
人差し指で穴を掘り
ヒマワリの種を植えたのが五月

まいにち
土の湿り具合に神経を尖らせ
やがて
いくつかの芽が出ると
お気に入りの芽を一つ残して
あとは全部引っこ抜　.... ｛引用＝
きみがとなりにいて、まつげの
触れるくらいとなりにいて　それは
おどろくほど退屈で　いとおしい
午後で｝




きのう、オジギソウが発芽して
日記にそのことは書かなかっ　.... 朝起きて冷蔵庫を開けたら
祖母が入っていた

さみくてさみくてなんだかも
生ぎてぐのがいやんなっちま
なんて言うので
そんなに寒いのなら
もう死んでしまったっていいんじゃない
と思った　.... まっ赤で
おおきな歌に
くだかれた夕暮れの
かけらをよせあつめて
ぼくはトルソーを
つくった


奄美の島ざらめを
たくさん、うみにながしたら
おおきな涙に　.... 春の雨になりたい

あたし　春の雨になりたい



あなたはすぐに　春の砂にまとわれて
その嵐の中に　｛ルビ荒＝すさ｝ぼうと揺する

小さなオルゴールの中に
こころ　を　忘れてきた　.... 最近の紙ってのは
紙じゃないね
ケント紙だとかルーズリーフだとか
下らない
にじまない紙の何処が紙だというんだ

紙はね

にじんでこそ紙の価値が問われるのさ
とく　.... 初めての
煙草の味を
知ったのは
初めてキスした
あの娘の口から

まったりまったりさんの自由詩おすすめリスト（11）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
長城計画	- 楢山孝介	自由詩	9*	07-5-30
観覧車	- なかがわ ...	自由詩	8*	07-5-29
心、揺れる。	- むくげ	自由詩	7	07-5-29
少女の殺人	- なかがわ ...	自由詩	7+*	07-5-29
バス停	- Tsu-Yo	自由詩	13	07-5-28
そんなふうにして過ぎていく	- 望月　ゆ ...	自由詩	56*	07-5-25
悩ましい朝	- 吉田ぐん ...	自由詩	35+	07-5-24
トルソー	- はらだま ...	自由詩	44*	07-4-11
春の雨	- もも う� ...	自由詩	27*	07-4-4
或る紙すき職人の遺言	- 蒸発王	自由詩	10*	07-2-1
嫌煙家の知った煙草の味.doc	- K+A	自由詩	5*	06-2-18

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