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白い楽屋の中
蒼ざめた哲学がひとりきり
鏡の前に坐っている
しばらく目を閉じることと
目を開け 鏡に映る自分の貌を見つめることを
繰り返している

楽屋から舞台への通路には憂鬱な霧が立ち ....
罫線のパントマイムを観測する
午後三時十一分
抽斗の中に漂う真珠色の憂愁に呼応して
ぶれてゆく窓枠
書棚のざわめきが
微笑んでいるソファの方へ吹き寄せられる

白いカップのアールグレイを ....
君と私が会うと
言葉を 眼差しを交わすと
りんどう色の深淵が しずかに生まれてゆく
言葉を 眼差しを交わすほどに
それはしずかに 深まってゆく

二人して覗き込む
そのなかば透きとおった ....
mizu Kさんの塔野夏子さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
待ち時間- 塔野夏子自由詩6*07-11-23
室_内- 塔野夏子自由詩7*07-11-11
りんどう色の- 塔野夏子自由詩11*07-11-5

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