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ちょうど欲しい色を切らしていたから
椅子に腰掛けて本を読んでいる彼に相談した
あいにく僕もその色を持っていない
二人で一緒に探しにいこうか
そう言って近所の公園へ出かけた

私た ....
ママに聞いたら
パパは生まれた頃から
毎日私の体を洗ってくれていたそうです
どんなに忙しくても
パパは毎日体を洗ってくれました

小学生になると
周りの友達は
誰もパパと ....
学校に遅刻して
どうして遅れたんだと先生に聞かれたので
お母さんが死にましたと嘘の答えをしました

学校が終わったら先生が
うちに来ると言っていたので
私は授業が終わると急いで家 ....
港にカモメが墜落した日
世界が爆発するかのようで
思わず耳を塞いだが
ただぐちゅっと言う音が
波音の間に
渇いて聞こえただけだった

子どもたちはカモメの元へ寄り
奇声を ....
なんでも知っている影が
いい加減煩わしくなってきたので
殺すことにした

大きな岩を山から落として
思い切り影に叩きつけると
影は聞いたことのない音を立てて
死んだ

 ....
実家に棲みついた座敷童子は
びっくりするくらいの大食らいで
おかげでうちの家計は
火の車だそうだ

何を思ったか
その座敷童子は
どこから汲んで来たか
大量の水をバケツか ....
わたしの影は
わたしの涙で
水色になりました
わたしがそっと足をつけると
ぴちゃっという音をたてます
わたしはくつをぬいで
服をぬいで
影のなかへ
沈んでいきます
 ....
赤いクレヨンを食べたあの娘は
頭から爪の先まで
真っ赤になった

私は彼女の似顔絵を描いていたので
真っ赤になった彼女を
真っ赤に塗らなければならなかった

ちょうど赤色が ....
 彼女は朝からずっと「思想」をこねたり、伸ばしたり、丸めたりしている。
 僕は寝巻き姿のままで、その姿をビールを飲みながらずっと見ている。彼女が試行錯誤している姿を見るのは僕の週末の一つの過ごし方 ....
切れかけた電灯の下で
私はまるで
フラッシュの照明を受ける
舞台上のファッションスターのようで
夜を纏い
黒いアスファルトの上を
踊るように歩くのです
世界は私だけを照らし ....
さあさあ始まる、始まるよ
嬢ちゃん、坊ちゃんみんなおいで
ほらほらお菓子も売ってるよ
最後までいた子にはただであげるよ

ほらほらみんな喧嘩しちゃいけない
おじちゃんの話をよおく ....
ちいさなきおさんのなかがわひろかさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
少女の色- なかがわ ...自由詩3*07-5-27
体洗い- なかがわ ...自由詩8*07-5-21
遅刻の理由- なかがわ ...自由詩4*07-5-21
墜落カモメ- なかがわ ...自由詩1*07-5-20
影の町で- なかがわ ...自由詩2*07-5-20
座敷童子- なかがわ ...自由詩6*07-5-19
白い影の住人- なかがわ ...自由詩14*07-5-19
赤いクレヨン- なかがわ ...自由詩4*07-5-19
_【小説】彼女の「思想」とサンドウィッチ- なかがわ ...散文(批評 ...2*07-5-17
私だけのスター- なかがわ ...自由詩5*07-5-15
死神おじさんの紙芝居- なかがわ ...自由詩3*07-5-9

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