すべてのおすすめ
光源を探す
おおむね一畳分の
敷布団の上で

そこの始まりには
しん、とした空気があった
同時に
何かが老いたような匂いが
そこら中に漂っていて
わたしは
そこで口からの呼吸を覚え ....
きみが
あまりにもきみでいたがるのは
そのうつくしいこえに
みいられたからなのだろう

わたしもまた
おんなじように
そのこえにみいられているものだから

きっとわたした ....
 
 
 
 
 
 
待ち合わせの丘
日だまり色のカーテン
この窓辺で
私は、煌めきながら
そよ風に
なるのだと思う
 
そして
空白にも似た
意識の海で、泳ぐ
その ....
 
 
木製のパレットに
弾かれていく、水泡
そこから零れ落ちる/滲む
たくさんの、はじまり
 
かたどった筆先を
やわらかく
浸した水面には、
ほのかな色を持った
円卓が
広 ....
湿る度の、音

響いたあとの名残は、
何かしらのかたちで
沈んでいく

 (奥底で
 (深々と眠りつつ、

震える指先は
鼓膜をなぞりながら
(呼吸を、
ひらめいて ....
 
わたし、
だからうまれたの
 
 
きゅうたいのいのちに
いくどとなく
はもんがつたうとき
わたしは
すいてきになる
そのあと、
またいのちになる
 
からめるいとは
 ....
君は
僕の知らない目をして
その光景を
眺めている
 
髪の毛の焼ける
独特な臭いのあとで
君はただ
真っ赤に見える空を
抱く
 
*
 
今はもう
塩分と水分に分かれ
 ....
スカアトを持ち上げたわたくしの
内股を流れおちる、それは
ルビイのやうに光り輝いておりまして
わたくしの声を
ただの吐息としてしまいます
 
生まれでる前に
終はりを迎えたいのちが
恍 ....
空に浮かぶ
小さな、輝きたちを
指先でつまんでは
ごくりと飲み下す
 
たくさんの色で
彩られた私は
いつか、同じように
あの空に浮かぶこと
 
夢、見ている
 
 
**
 ....
アマゾンの原住民が
仕掛けたような罠に
捕らわれてしまったのは
随分と、昔の話
 
その2つの目に
見詰められた瞬間
僕は、息をするのも
忘れてしまって
 
一人では
生きていけ ....
いつのまにか
溶け込んでいた、世界と
私との接着面に
体温計をさしてみる
 
ゆっくりと
開いた手のひらと
大気との間
握ることはせず
また、摘まむこともない
 
 
少しずつ ....
灯和さんの山中 烏流さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
宇宙- 山中 烏 ...自由詩5*10-6-17
変声期- 山中 烏 ...自由詩6*09-6-5
忘れていくための、- 山中 烏 ...自由詩7*08-4-4
みずの春彩- 山中 烏 ...自由詩4*08-2-25
胎内帰還- 山中 烏 ...自由詩6*08-2-2
ふぉんでゅ- 山中 烏 ...自由詩12*08-1-7
エピローグ- 山中 烏 ...自由詩5*07-7-28
月経- 山中 烏 ...自由詩14*07-7-18
創書日和「星」_星願- 山中 烏 ...自由詩13*07-7-8
蛙と蛇- 山中 烏 ...未詩・独白507-7-5
体温- 山中 烏 ...自由詩12*07-6-28

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する