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いくつもの、
接がれない
夕刻のだいだい色を
ポケットにしまおうとして
持ちかえれない
そんな夜は暗闇に目を凝らした
この病棟の窓から見える夜景は
いつもと変わらない
....
はじまりの中に
あなたは最初から
潜んでいたか
いたり、
いなかったり
選択できる
あいまいな自由に
わたしは
頬を赤くする
けれど
地べたに座りこむ
ことばの断片
引 ....
ご飯を食べられないから
せんべいと
ミネラルウォーターだけで
生きてみようと思う
というとあなたは苦笑して
もっとやせるよ
と言うんだった
冗談ではなくて
吐いてしまうのだと話すと ....
歩き出すことを知りました
ひた、
ひたり。
らしさをどこかに求めて
あまやどりをしました
ぽたり
いつしか涙も流しました
そうしてぎこちなく
笑ってしまうの、
わたし
ことばに詰ま ....
冷え切った肌寒い朝に
わたしは毛布にくるまっては
冷え切った足先を
ぬくめる
例えば死というような
ことばの冷たさは
毛布にくるめても
いつまでも温まらない
エアコンやヒーター ....
海岸にたたずむと
なぜだかいつも
雪がふる
手のひらに
結晶の一つがのると
出会いだ
と勘違いしては
スーッと溶けてゆくと
別れだ
などと悲しがる
雪がつもり
薄っすらと ....