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浅瀬に人影がうかんでいた
ゆらゆらと動いているのは髪の毛ばかりで
まだ生きていた父とふたり
はるか野の際をいく船に手を振り
斜面の草をゆらす風に
白い花びらをちぎっては散らした
....
翻る黒髪 目蓋打つ白き飛沫
おののく好奇が船上を支配し
まさに航跡に雪崩落ちようとするとき
はるか前方
絶えまなく湧き立つ海の回廊から
ひとつの島影がせり上がる
....
おるふぇさんの月夜野さんおすすめリスト
(2)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
砂景
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月夜野
自由詩
8*
07-6-6
廃墟島へ
-
月夜野
自由詩
7*
07-5-11
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